2016年(平成28年) 4月21日(木)付紙面より
ツイート
夏の暑さ対策に役立つグリーンカーテンを推進しようと20日、鶴岡市役所本庁舎1階市民ホールでゴーヤの種などが無料配布された。栽培を楽しみながら省エネ、地球温暖化防止もできるとあり、朝から多くの市民が行列をつくった。
グリーンカーテンは、建物の窓辺などにつる性植物をカーテンのように成長させて日差しを遮り、室温の上昇を抑えるもの。体感温度が下がり、エアコンの冷房設定を強めなくても済むなど省エネ効果があるとされる。
鶴岡市の環境つるおか推進協議会はこうした効果に注目し、2009年度から一般家庭や事業所などを対象に、ゴーヤの種と栽培用ネット(廃漁網)の無料配布を行い、グリーンカーテンの普及に取り組んでいる。
8年目の今年は、市民の利便性を考慮して配布場所を市役所本庁舎にしたところ、当日は配布前に約80人が行列をつくった。先頭は午前8時すぎに並んだという。同9時に配布が開始され、ゴーヤと朝顔の種、ネットなどのほか栽培マニュアルやゴーヤの料理レシピなどを市民たちが受け取った。同市由良一丁目の主婦(36)は「市内の実家にゴーヤを植える予定。今年は2年ぶりにグリーンカーテンを作る。立派に育ててゴーヤ料理にも挑戦したい。朝顔ももらえたので一緒に植える」と話していた。
当初、ゴーヤ、朝顔とも種は100袋を配布する予定だったが、同協議会で若干多めに用意。それでも配布開始から20分ほどでゴーヤは全てなくなるほどの人気ぶりだった。担当者は「昨年まで宝田三丁目の市クリーンセンターで配布していたが、並んでも50人程度。場所を移して正解だった」と笑顔で話していた。