2024年11月25日 月曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2016年(平成28年) 4月21日(木)付紙面より

ツイート

カラスの勝手は許さない 電柱上の巣を撤去

 東北電力酒田営業所(齊藤豊所長)は19日、酒田市藤塚地内で、電柱上に作られたカラスの巣の撤去作業を報道陣に公開した。ショートなどによる停電を防ぐため毎年、管内の3市町(酒田市、遊佐町、庄内町)でこうした作業を500カ所以上で行うという。

 カラスは毎年4月中旬をピークに、3月中旬―6月上旬に営巣、産卵する。この間、同営業所では協力業者と手分けし、電柱上に作られた巣を見つけるパトロールと撤去作業を週2回ずつ実施。撤去は多い年で1000カ所近く、今年は今月15日までで既に540カ所に上っている。

 この日、藤塚地内の6600ボルトの高圧電流が流れる高さ13・5メートルの電柱では、配電技術サービス課の柿崎敏紀技術長ら3人が高所作業車を使って作業。バケット(籠)に乗った2人は感電を防ぐため、先端にマジックハンドが付いた絶縁棒を使い、電柱頂上部に枝を組んで作られた巣を慎重に撤去した。

 巣は未完成で、卵は入っていなかった。カラスは同じ場所に何度も営巣するため、この場所も今月15日に一度撤去後、数日間で完成近くまで大きくなったものだった。もし産卵後の場合、卵は撤去できるが、ひながかえっていた場合は野鳥保護の観点から手を出せず、巣立ち後に撤去することになるという。

 柿崎技術長は「なるべく産卵前に撤去するよう小まめにパトロールし、住宅街では巣の材料が落ちて周辺を汚さないようにも気を付けている」と話した。

 柿崎技術長によると、東北電力管内の7県のうち、本県はカラスの繁殖に環境が適しているのか、最も営巣が多い。酒田営業所管内では小まめなパトロールと撤去によって、営巣が原因の停電は昨年1件、今年は2件にとどまっている。

 同営業所総務課の鈴木徹さんは「電柱に巣を作っているのを見つけたら、速やかに連絡を」と情報提供を呼び掛けている。連絡先は東北電力コールセンター=フリーダイヤル0120(175)366=へ。

カラスの巣を撤去する東北電力酒田営業所の作業員たち=19日、酒田市藤塚地内
カラスの巣を撤去する東北電力酒田営業所の作業員たち=19日、酒田市藤塚地内



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field