2016年(平成28年) 11月10日(木)付紙面より
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鶴岡市消防本部が取り組んでいる予防育成プログラムの一環として、鶴岡市の新形保育園(阿部由佳園長、園児100人)で9日、消防訓練が行われ、マスコットキャラクター「てんじんくん」と一緒に火災から逃げる約束などを学んだ。
同消防ではベテラン職員の大量退職時代などを背景に、予防や救急、警防活動などの伝承教育を強化。予防育成プログラムはその一環で、入職4年目の職員がチームになって管内の保育園や幼稚園を訪問し、消防訓練の指導や防火教育の普及を図る。
本年度は、4年目の職員8人が3チームに分かれ、園側の要望を聞きながら訓練内容を企画。この日を皮切りに、10日にみどり幼稚園、11日に湯田川保育園で実施。
初日の新形保育園には、若手職員3人と指導役の職員の計4人が訪れ、初めに園全体の避難訓練。調乳室を火元と想定し、大きい園児は口にハンカチを当てて、0―1歳児は先生たちが散歩カーに乗せて遊戯室に避難。引き続き防火教室を開き、「てんじんくん」の着ぐるみが登場すると、子どもたちは大喜び。てんじんくんから、押さない、走らない、しゃべらないの頭文字を取った「お・は・しの約束」を聞いた後、煙から命を守るため低い姿勢で逃げる練習をした。
消防本部に勤務する黒井孝太さん(25)は「着ぐるみを通して、子どもたちに楽しみながら火災の際は低い姿勢で逃げることなどを意識付けできたかなと思う。天気によって外でやる訓練などの時間配分が難しい」と話していた。
2016年(平成28年) 11月10日(木)付紙面より
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文化庁が全国で展開する「文化芸術による子供の育成事業」の一環として遊佐町の吹浦小学校(伊藤順一校長、児童76人)で8日、谷桃子バレエ団による「白鳥の湖」が上演され、同校の児童・教職員も出演。公演に先立ち児童たちは、団員の指導でバレエの動きを体験した。
同事業は、児童・生徒に優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供することにより、発想力やコミュニケーション能力の育成を図ってもらうとともに、将来の芸術家育成、国民の芸術鑑賞能力向上を目的に全国各地で開催している。
同バレエ団は、戦後の日本バレエ界をけん引した故谷桃子さんが1949年に創設。クラシックバレエを中心に全国各地で舞台を披露している。今年6月には同校を訪れてワークショップを開催、児童たちが団員の指導を受けた。
この日は団員とスタッフ計約60人が来校し、公演は同校体育館で行われた。2部構成で第1部は「実演と解説」。団員が「トーシューズは風の動きを表現するために考え出された」「男性は女性に比べ、高く力強く跳ぶ」「『すごいなあ』と思ったら、劇中でもいっぱい拍手をして」などとバレエについて紹介した後、団員たちが日頃の練習を再現。児童たちも加わり、バレエ独特の手足の動きを繰り返していた。引き続き団員たちが「白鳥の湖」第2、3幕を上演。児童たちも衣装を身に着け出演し、鑑賞に訪れた父母、祖父母から大きな拍手を受けていた。