2016年(平成28年) 11月12日(土)付紙面より
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鶴岡中央高校総合学科食物系の生徒4人が、市立加茂水族館と連携しクラゲを使った新しいメニュー開発に取り組み、12日に同水族館のレストラン「沖海月」で開発したメニューが入った弁当とライスバーガーをそれぞれ20食限定で試食販売する。販売を前に10日は「沖海月」料理長の須田剛史さん(40)が同校を訪れ、クラゲ料理をおいしくするこつを伝えた。
同校では、3年生が取り組む課題研究の一環として、生徒たちから地域の情報発信をしたいとクラゲを使ったメニュー開発の声が上がり、同水族館が快諾。今年4月から食材のクラゲを提供してもらい、生徒4人がメニュー開発に取り組んできた。
当初はかき揚げなどのメニューを考案したが、クラゲは水分が多いため高温で調理すると水分が飛んでしまい食感を生かせないと変更。クラゲ入りのつくねと、豚肉とクラゲ入りのしょうが焼きを挟んだライスバーガー、ゼリー2種を考案し、従来のクラゲ定食につくねの1品とゼリー1種を加えた弁当と、ライスバーガーを試食販売することにした。
本番を前に10日に同校の食物実習室で調理実習。あらかじめレシピを見ていた須田料理長が85度以下で調理するなど、食材としてのクラゲの扱い方を説明。しょうが焼きも最後に火を止めてからクラゲをフライパンに投入した。つくね担当の加藤梨来さん(18)は「教えていただいたように作ったつくねは弾力もあって、クラゲの食感も残っていてすごくおいしくできた」と笑顔を見せた。
須田料理長は「クラゲを食材に何か作りたいという生徒たちの気持ちが伝わってきた。いいアイデアは今後のメニューのヒントにしたい」と話していた。
試食販売は12日午前11時から。クラゲ弁当は1000円程度、ライスバーガーは200円前後を予定。売り切れ次第終了する。
2016年(平成28年) 11月12日(土)付紙面より
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鶴岡市内の小中学生による「論語書道」の作品展示が11日、鶴岡市中央公民館で始まった。論語の一節をしたためた書がずらりと並び、訪れた人を楽しませている。展示は14日まで。
旧庄内藩校致道館(国指定史跡)の教育精神・伝統文化を伝承していこうと1996年に発足した致道館文化振興会議(会長・橋本政之荘内日報社社長)が毎年開催している。
19回目の今回は、市内の小学4年生以上と、中学生を対象に作品を募集。合わせて925点の応募があった。鶴岡書道会の協力で審査し、特別賞9点と金、銀、銅の入賞作品を決めた。
会場には全応募作品を展示。小学生は「和而不同」(4年)、「温故知新」(5年)、「学而時習之」(6年)、中学生は「学不思則罔」(1年)、「十有五而志学」(2年)、「不遷怒不貳過」(3年)と、それぞれの課題を書き初め用紙にしたためた作品が並んだ。初日の11日に訪れた人は、子どもたちの力作に足を止めて、一点一点鑑賞していた。
孫の作品を見に来たという70代の女性は「どれも上手でびっくり。論語の意味を考えながらこれからも取り組んでもらいたい」と話していた。
展示期間中の13日は、会場で表彰式が行われる。