2016年(平成28年) 11月15日(火)付紙面より
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鶴岡市馬町にある鶴岡市自然学習交流館ほとりあ(遠見昌圀館長)で12日、ワークショップ「焼き芋つくりとまき割り体験」が開かれた。駆除した外来種を堆肥に使った畑でサツマイモを収穫。焼き芋にして味わった。
ほとりあでは、外来種の活用プロジェクトの一環で、駆除したウシガエルやアメリカザリガニなどを畑の堆肥として活用し、縦5メートル、横8メートルほどのミニ農園でサツマイモなどを栽培。外来種の有効活用に理解を深めるとともに、ほとりあ周辺の自然環境に親しんでもらおうと今回のワークショップを初めて開催した。
この日は、市内から5―9歳の子ども7人と保護者3人が参加。外来種の堆肥について説明を受けた後、畑に繰り出してサツマイモ掘りに取り組んだ。子どもたちは土の中から顔をのぞかせるサツマイモを丁寧に掘り出すと、「あった!」「大きい」と笑顔を見せていた。収穫したサツマイモはぬらした新聞紙とアルミホイルで包んで、ほとりあ館内のまきストーブへ投入。焼いている間に、まき割りなどに取り組んだ。
参加した渡邉紬ちゃん(7)=朝暘三小1年=は「楽しかった。サツマイモはお土産で家に持って帰って、フライドポテトにしてもらう」と話していた。
2016年(平成28年) 11月15日(火)付紙面より
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酒田市飯森山で12日、市民参加の砂防林保全活動が行われ、老若男女が市有のクロマツ林約3ヘクタールで枝打ちやつる切りなどを行った。
この活動は2000年、江戸時代に植林を推進した豪商・本間光丘(1733―1801年)の没後200年を記念して始めた。十坂小学校が先行的に始め今も継続している砂防林づくりを、市民全体の活動に拡大したもの。17回目の今年は、鶴岡市、遊佐町など市外を含め、小・中学生や東北公益文科大、山形大農学部の学生、環境保全団体、建設業の関係者ら計230人が参加した。
参加者は5班に分かれて市美術館周辺のクロマツ林に入り、人の目線より低い位置で細く伸びた枝をのこぎりで落としたり、幹に絡み付いたつるを切ったりした。枝が密集して暗く、人も入れなかった林が、見る見るうちに明るく、風が通るようになっていった。
2回目の参加という八幡小5年の高橋鷲英君(11)は「大変だけど、枝を切るのは面白い。木が元気になるための作業だと聞いたので、大きく育ってくれたらうれしい」と話した。