2016年(平成28年) 11月17日(木)付紙面より
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塗装業者で組織する日本塗装工業会が制定する「いいいろ塗装の日」の活動の一環として、塗装に携わる庄内全域の若手職人たちが16日、酒田市光ケ丘テニスコートのトイレ外壁を塗り直すボランティア活動を繰り広げた。
11月16日が「いいいろ」と読めることから同工業会は毎年この日に合わせ、公共施設などの落書きを消したり、塗り直す奉仕活動を全国で展開している。庄内全域の塗装業者で組織する庄内塗装工業会(榎本吉昭会長)のうち、若手職人による青年部(斎藤寛之部長)は毎年、酒田、鶴岡両市で活動を行っている。
この日は斎藤部長はじめ部員10人が参加。午前9時から、前日までに水洗いやマスキングなどの下準備を終えた同テニスコート敷地内にあるトイレ外壁の「お色直し」を繰り広げた。
落書き箇所はなかったが、塗装が剥げ、まだら状になった部分をアイボリー色で塗り直し。若手職人たちはローラーやはけを使って手際よく塗っていき、約3時間の作業で完成させた。斎藤部長は「比較的きれいなトイレ。これからもきれいに使用してもらえたら」と話した。
2016年(平成28年) 11月17日(木)付紙面より
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路線バスを利用し地域公共交通について理解を深めてもらおうと、庄内交通が企画した「お試し体験バス」が16日、鶴岡市街地を巡るコースで行われた。市第三学区のお年寄りや親子連れ25人が実際に市内巡回バスに乗って庄内観光物産館まで走行。「バスの乗り方を知らなかった」「ルートが分からない」といった参加者も多く、担当者は「路線バスを知ってもらう機会に」と話している。
地域公共交通の一つである路線バスは、市内循環コースでも利用者が減少し、バス路線の廃止に歯止めがかからないのが現状となっている。庄内交通乗合バス事業部では今年10月に管轄全域の路線図を掲載したバスマップを作製。これに合わせて路線バスを体験してもらう「お試し体験バス」事業を企画。今回が初めての運行となった。
この日は実際に路線バスで使っている赤色の低床バスを特別に運行。市第三学区にある鶴岡NTT前バス停から参加者が乗車し、「市内廻り3コース」のルートに沿ってエスモールへ。いったん鶴岡営業所へ回送し、バスの乗り方などを説明。その後、エスモールから庄内観光物産館まで行き、「温海鶴岡線」ルートで図書館前、致道博物館前、市役所前などで降車した。
参加者の中にはバスに初めて乗ったという人もいて、乗降口のインターホンで「行き先はどこですか?」「ベビーカーで乗りたいのですが」などと気軽に運転手と会話できる仕組みなどを知って驚いた様子。いつもは夫(84)が運転する車で移動するという女性(82)は「いずれ運転できなくなったときのことを考えて参加した。今までは無駄な所を回るといったイメージがあったが、床が低くて乗り降りしやすいし、料金も安いし利用したい」と話していた。
「お試し体験バス」は随時要望に応じて運行する。問い合わせは庄内交通乗合バス事業部=電0235(22)2600=へ。