2016年(平成28年) 11月18日(金)付紙面より
ツイート
鶴岡地区医師会が運営する鶴岡准看護学院(土田兼史学院長)の戴帽式が16日、鶴岡市馬場町の同学院で行われた。入学から約半年間の基礎教育を終えた1年生たちがナースキャップを授かり、看護の道へ進む決意を新たにした。
この日戴帽式を迎えたのは今年4月に入学し、基礎教育を終えて適性を認められた10―40代の女性26人。今後、市立荘内病院での基礎実習などを重ね、2年生の卒業時に准看護試験合格を目指す。
初めに学生一人一人に純白のナースキャップが授けられた。土田学院長は式辞で「チーム医療の現場で患者と一番身近に接するのが看護職であり、幅広い専門知識と豊かな感性、尽きない愛の心が必要とされる。今日の誓いを忘れず、勇気と希望を持って進んでほしい」とあいさつした。
戴帽生たちはナイチンゲールの像から「看護の心」を表すキャンドルをともし、「ナイチンゲール誓詞」を唱和。看護の道への決意を新たにした。
戴帽生の岸美月さん(19)=同市昭和町=は「新たなスタートに立つことができてうれしい。体だけでなく、心のケアもできるようなナースを目指したい」と話していた。
2016年(平成28年) 11月18日(金)付紙面より
ツイート
鶴岡市の上郷小学校(松田裕可校長、児童99人)で16日、福祉学習が行われ、4年生17人が車椅子の体験などを通して車椅子利用者の生活を学んだ。
思いやりや助け合いの気持ちを持って自他の生命を大切にしてもらおうと、毎年実施している。今年は初めて視覚障害の疑似体験なども行い、15、16の2日間にわたって学習した。
16日は車椅子利用者の阿毛稔さん(62)と佐藤香奈さん(37)をはじめボランティアセンターなどから7人が訪問。児童たちはグループになって交互に車椅子に乗って校内を回り、高い所や重い扉、狭いトイレなど、日常生活の中にも車椅子利用者にとって不便な所が多いことを学んだ。
鈴木健心君(10)は「学校内はバリアだらけだった。体験で他の人の手助けが必要なことが分かったので、車椅子の人を見掛けたら自分も助けてあげたい」と話していた。阿毛さん、佐藤さんは「バリアフリーが叫ばれているが町の中はバリアがいっぱい。手助けがあればバリアフリーになる。今日の体験を忘れず、今後も車椅子利用者に関わってほしい」と呼び掛けた。