2016年(平成28年) 12月29日(木)付紙面より
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鶴岡市の常念寺保育園(渡邊成孝園長、園児171人)に千葉県浜松市特産の「三ケ日みかん」が届けられた。27日に開封し、園児たちが「大きい」「いい香り」と歓声を上げて喜んだ。
三ケ日みかんを送ったのは天方産業(本社・浜松市)の天方啓二会長。静岡県相撲連盟顧問、浜松市相撲連盟会長でもある天方会長は、1992年に鶴岡市で行われたべにばな国体の相撲大会で来鶴した際、会場でアトラクションとして和太鼓とドラムコーズの演奏を披露した同園の園児やその活動に感銘を受け、それ以来鍵盤ハーモニカやミカン、年賀状を送るなどして交流し子どもたちを応援している。今年は三ケ日みかん50キロが送られた。
この日は年長児30人、年中児26人が遊戯場に集まった。園児たちの前で渡邊園長らがミカンの箱を開封すると「わあ、大きい」「きれいな色」と園児たちから歓声が上がった。園児たちは順番にミカンを手に取り「早く食べたい」など口々に感想を話していた。
五十嵐花凜ちゃん(6)は「大きいミカンがいっぱいでびっくりした。みんなで分けて食べたい」と笑顔。渡邊園長は「一つの心の交流。天方会長の園児に対する愛情や思いやりの心が伝わってくる」と感謝を述べた。ミカンは園児や職員が給食の時間に味わった。
2016年(平成28年) 12月29日(木)付紙面より
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新潟県糸魚川市で約150棟を焼失する大火が発生したことを受け、酒田市は27日、市役所1階総合案内窓口に独自に募金箱を設置し、市民に義援金の提供を呼び掛けている。職員からも義援金を募り、合わせて現地に持参するほか、大火を経験した自治体として現地の要請があれば、復興のノウハウなどの情報提供についても応じていくという。
糸魚川市では今月22日午前に中華料理店から出火、翌23年夕まで約30時間にわたり燃え続け、144棟、約4ヘクタールを焼失した。酒田市では1976年10月に1774棟、約22・5ヘクタールを焼失する酒田市大火(酒田大火)が発生しており、今回はこの時に全国から受けた支援の恩返し。また、酒田は今年9月、糸魚川は2008年にそれぞれ日本ジオパークに認定(糸魚川は09年に世界ジオパークに昇格)され、丸山至酒田市長と米田徹糸魚川市長は関連の会合を通じて面識がある上、酒田港と糸魚川の姫川港はともに国のリサイクルポート指定を受けているなど、両市は何かと縁があるため、独自の支援を行うという。
市役所1階の募金箱は1カ月ほど設置し、年明けからは職員の義援金も受け付ける。市役所2階の福祉課では日本赤十字社の募金、中通り商店街の各店舗でも義援金を受け付けている。
酒田市市長公室によると、丸山市長が米田市長に電話連絡を試みているが、27日現在、先方が多忙のため接触できていない。大火経験自治体としての知識や支援物資などについて、今後、先方の要請があれば積極的に応じていくという。