2016年(平成28年) 2月24日(水)付紙面より
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庄内農業高の第44回定期演奏会が20日、鶴岡市の鶴岡アートフォーラムで開かれた。合唱部(伊藤樹部長)の1、2年生男女8人を中心に懐メロやヒット曲などを披露し、アットホームな演奏会を繰り広げた。
定期演奏会は、最近では藤島地域にある学校近くの東田川文化記念館で開催することが多かったが、市街地の人たちからも身近に接してもらおうと、初めてアートフォーラムで行った。
開会あいさつで御舩明彦校長は自身の庄農定演との出合いに触れ、「兄が庄農吹奏楽部で自分が小学生の時、初めて定演を聴き感動した。自分がその後、中学、高校で吹奏楽、大学で合唱に打ち込んだのは庄農の定演がきっかけ」と紹介し、「部員たちの音楽に対する情熱は昔も今も変わっていない」と語り掛けた。
「高校三年生」「川の流れのように」「ハナミズキ」などを合唱。CM曲でなじみの「海の声」では部員が演奏する三線(さんしん)や波の音を表現するオーシャンドラムも織り交ぜ、星野源の「SUN」ではダンスも披露した。3年生の齋藤愛子さんのアルトサックス、御舩校長のフルートのソロ演奏もあり、子供から高齢者まで約40人が聴き入った。
2016年(平成28年) 2月24日(水)付紙面より
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全国きき酒選手権酒田地区予選会が20日、酒田市のホテルリッチ&ガーデン酒田で開かれ、地元の日本酒ファンたちが地酒7種の利き酒に挑戦した。
酒田酒造協議会(会長・佐藤正一酒田酒造社長、加盟10社)が毎年この時期、「酒田の新酒を味わう会」に合わせ開いている。14回目の今年は約150人が参加。7種の地酒を味わい、好みの順に番号を付けた後、同じ酒が違う順番で並んだ別室で同様に吟味し、番号が一致するかを競う「ランキング法」に挑戦した。
参加者は、手にしたカップにスポイトで酒を注ぎ、真剣な表情で色や香り、味を確かめていた。
初参加という渡會優さん(35)は「味の違いは結構分かったので、自信はある。普段はあまり日本酒を飲まないが、日本酒は今、海外でも人気が高まり、酒田の酒はおいしいということなので、これから飲む機会は増えそう」と話した。
同酒造協議会によると、併催の新酒を味わう会は当初、定員120人で始め、10回目(2012年)から同270人に増やし、今年は満席という状況。実行委員長の佐藤市郎麓井酒造専務は「特に最近は若者や女性の参加が増えている。酒田の酒が県外で高い評価を受けていることが徐々に地元にも浸透してきた感じ。酒田の観光誘客にもつながれば」と話した。
選手権の成績上位4人は6月の県大会に出場する。終了後の新酒を味わう会では、県産の酒造好適米「出羽燦々」の純米吟醸の新酒をはじめ、酒造協議会加盟の蔵元が自慢の酒計約50種を提供。参加者は新鮮な魚介類など地元の食材を使った料理とともに堪能した。