2016年(平成28年) 2月28日(日)付紙面より
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遊佐町のNPO法人・いなか暮らし遊佐応援団(長登文一理事長)が主催したサケの放流体験と移住者意見交換会が27日、町内で行われ、同町に移住してきた家族連れらが遊佐の冬の魅力の一端に触れた。
同法人は昨年1月に設立。町や町IJUターン促進協議会が委託する各種事業を展開しているほか、町集落支援員と連携して空き家の調査、移住希望者と集落の橋渡し、移住者の支援に当たっている。今回は、移住者から遊佐の魅力に触れてもらおうと初めて企画。
この日の活動には、首都圏などから近年、町に移住してきた人を中心に約20人が参加。最初に同法人の能登谷良副理事長らの案内で、枡川鮭漁業生産組合(尾形修一郎組合長)が運営する升川鮭人工ふ化場でサケの放流作業を体験した。
組合員が体長約5センチ、重さ約1グラムの放流サイズになった稚魚をいけすからすくい上げてバケツに。参加者はそのバケツを手に滝淵川沿いまで足を運び、「元気で帰ってきてね」と放流、姿が見えなくなるまで「旅立ち」を見送っていた。
参加者の一人で神奈川県出身の猪飼啓文さん(40)=野沢=は「再びここに戻ってくるのが楽しみ。遊佐では山のもの、海のもの、川のものとさまざまな体験ができて楽しい」と。同法人で事務局を担当する平靖夫さんは「参加者から(サケが戻ってくる)3―6年後の自らのイメージを思い描いてもらえたら」と話した。
その後、同町遊佐のにぎわい創造館(旧遊佐町商工会館)で寒ダラ汁の調理も体験。昼食時に舌鼓を打ちながら、移住・定住について意見交換した。
2016年(平成28年) 2月28日(日)付紙面より
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鶴岡かるた若葉会(星野正紘会長)主催の「第35回庄内少年少女かるた大会」が27日、鶴岡市第六学区コミュニティ防災センターで開かれた。庄内一円などから集まった小中学生たちが“畳の上の格闘技”と呼ばれる競技かるたの腕前を競った。
競技かるたの普及や競技力向上を図ろうと、1982年から毎年この時期に開催。今回は庄内各地に加えて長井市からも参加。合わせて約40人の小中学生が出場した。競技はいずれも個人戦で、小学生低学年、同中学年、同高学年、中学生の各部に分かれて行われた。
試合が始まる前に設けられた10分の暗記時間では、選手たちは精神を集中させて取り札をにらみ、残り2分になると払いの動作を確認した。
試合が始まると、選手たちは前のめりになって読み上げの声に耳を澄ました。上の句が読み上げられるやいなや、会場のあちこちで「バン」「バン」と畳をたたく音がさく裂。張り詰めた空気が会場を支配する中、熱戦が繰り広げられていた。