2016年(平成28年) 7月20日(水)付紙面より
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鶴岡市由良の産直「海の駅ゆら」で18日、地元の漁師が水揚げしたメジマグロ(クロマグロの幼魚)の解体披露と刺し身を使った鉄火丼の提供が行われた。「海の日」に合わせた企画で、内陸地方などから海水浴に訪れた家族連れが、新鮮な庄内沖のマグロに舌鼓を打った。
このメジマグロは体長約90センチ、重さ7・4キロ。マグロはえ縄漁の海生丸船長・五十嵐健生さん(42)=同市由良二丁目=が前日の17日、温海沖約20キロで漁獲した10匹のメジマグロのうちの1匹。由良地区の漁業者らで昨年立ち上げた一般社団法人海の駅ゆらが、海水浴客らに楽しんでもらおうと、解体ショーを開いた。
産直にある食堂で行われた解体では、漁師の五十嵐さん自らが包丁を手に20分ほどでマグロをおろし、海の駅の担当者がイカを使った庄内沖のマグロ漁について解説。家族連れが写真を撮るなどして興味深そうに見物し、大人たちからは「おいしそう」といった声も漏れた。
解体されたマグロは、すぐに鉄火丼にして魚のあら汁と一緒に1000円で提供された。山形市から3世代家族6人で海釣りに訪れた小学1年の渡部成遂(なると)君(7)は「マグロを初めて見たけど、大きくてびっくりした。僕も釣ってみたい。食べるのが楽しみ」と話し、マグロの解体に見入っていた。
海の駅ゆらは、漁業者と連携したイベントを今後も随時企画し、庄内浜の魚を広く紹介していく。
2016年(平成28年) 7月20日(水)付紙面より
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鶴岡市白山のJA鶴岡大泉支所駐車場で18日、本場の「だだちゃ豆直売所」がオープンし、今シーズンの営業をスタートした。産直とは違った生産者との対面販売で、初日から待ちかねたファンが買い求めた。
大泉地区は「白山だだちゃ」をはじめ、だだちゃ豆の主力産地。直売所は農協婦人部を中心にした同JA大泉枝豆直売グループ(木村祝会長、会員16人)が1980年から毎年この時期に開設し、今年で37年目。
同支所によると、今年は生育当初は雨が少なく丈伸びが心配されたが、このところの雨で順調。早めと思われた収穫も例年通りで、作柄もいいという。
初日のこの日は、早生品種「小真木」の枝付き(1束1キロ)とさやのみ(600グラム入り)を合わせて約150束分を用意。あいにくの小雨模様となる中、県内外から「初物」を求めるファンが足を運び、「味見していけ」「だんだんともっとおいしくなっから」と売り子の会員との会話を楽しみながら買い求めた。
新潟市から夫婦連れで訪れた西村謙治さん(60)は「ネットで調べて初日に来た。新潟の茶豆もあるが、こちらの味と微妙に違って、だだちゃを食べたくて買いに来た」と話していた。
直売所は8月末まで毎日午前8時半から午後5時まで開設(午後3時以降は売り切れ次第終了)。今月末から「早生甘露」、8月初旬から「甘露」、同中旬から「早生白山」、同18日ごろから「白山」が並ぶ予定。小真木のみ700円、その他は800円。問い合わせはJA鶴岡大泉支所=電0235(22)2460=へ。