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2016年(平成28年) 9月17日(土)付紙面より

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加藤氏との別れ惜しむ

 9日に77歳で亡くなった加藤紘一元自民党幹事長(鶴岡市)の自民党と加藤家の合同葬が15日、東京・南青山の青山葬儀所で営まれた。安倍晋三首相(党総裁)をはじめ小泉純一郎元首相など歴代首相、政財界や地元の関係者ら約1300人が参列し、加藤氏との別れを惜しんだ。

 葬儀は、防衛庁長官も務めた加藤氏に敬意を表する陸上自衛隊の葬儀儀仗(ぎじょう)で始まった。葬儀委員長を務めた安倍首相は「この国の在り方をリベラルな視点で考え続けた政治家で、与野党問わず多くの国会議員から尊敬の念を集めた」と故人をたたえ、「『政治家の使命は地元に行って国政を論ずるのではなく、国政に向けて聞くこと』という先生の言葉は、自民党の国会議員全員が肝に銘じなければならない」と弔辞を述べた。

 加藤氏、小泉氏とともに「YKK」と呼ばれる盟友関係にあった山崎拓元副総裁は「君は『憲法9条が日本の平和を守っているんだ』と断言した。まさに日本政界の最高最強のリベラルがこの世を去った」と悼み、「加藤の乱」に触れ、「あれは一度も止めなかった僕が悪かった。すまんと言うほかない」と惜別の気持ちを述べた。

 鶴岡市でも後日、「お別れの会」が開かれる予定。

合同葬の会場に掲げられた加藤紘一氏の遺影
合同葬の会場に掲げられた加藤紘一氏の遺影


2016年(平成28年) 9月17日(土)付紙面より

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鶴岡三中全面改築 18年3月完成目指し工事スタート

 施設設備の老朽化に伴い、本年度から全面改築工事が始まる鶴岡市立鶴岡第三中学校(菱谷光雄校長、生徒608人)の工事安全祈願祭が16日、同校で行われた。新校舎と体育館は2018年3月の完成を目指し、利用は同年の夏休み明けを予定。グラウンドなどは18年度の整備を見込んでいる。

 現在の校舎は築後40年以上経過し、建物の外壁、内部の床、屋根の傷みなどが進み、暖房用のボイラーや配管の設備、照明機器などの劣化も進んでいる。このため市は、保護者などの駐車スペースの確保、校舎外周りの側溝やグラウンドの排水処理の改良も併せた全面改築事業を行う。現在のグラウンド部分に校舎と体育館を整備し、現校舎解体跡地にグラウンドを整備する。

 実施設計などによると、新校舎と体育館は鉄筋コンクリート造り一部鉄骨造り3階建て、延べ床面積約1万平方メートル。新校舎は南北2つの棟があり、普通教室は北側の棟の1―3階に配置。南側の棟には1階に職員室など、2階に図書室や音楽室、コンピューター室、多目的ホールなど、3階に美術室や理科実験室などを配置する。

 校舎中央部分には、南北の棟とそれぞれの1―3階とをつなぐX型の階段を設け、回遊性を確保して各学年の交流を図る。

 現在は北側にある正門が新校舎完成後は東側に移り、敷地内にはグラウンドの外側を周回できるランニングコースも確保する。校舎解体なども含む総事業費は約31億円が見込まれている。

 安全祈願祭には市や市教育委員会、学校、地元町内会、工事関係者ら約60人が出席。神事を行い、榎本政規市長らがくわ入れなどして全面改築工事の安全を願った。祈願祭後のあいさつで榎本市長は、工事請負契約議案を一度撤回し着工が遅れたことについて「(市の)不手際で関係者に不安を与え、あらためておわびしたい」と陳謝した上で、「生徒の皆さんからは志を高くして新校舎の完成を心待ちにしてほしい」と述べた。

 合併後に同市が計画的に進めてきた小中学校改築事業は、鶴岡三中の全面改築でいったん完了する。

18年3月の新校舎完成を目指す鶴岡三中改築事業のイメージ図
18年3月の新校舎完成を目指す鶴岡三中改築事業のイメージ図



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