2017年(平成29年) 5月16日(火)付紙面より
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昨年10月末で閉館した鶴岡市千安京田の旧いこいの村庄内の敷地内にあるチューリップ園で14日、市民ら有志による球根の手入れ作業が行われた。チューリップ園の再開のめどはないが、球根を守るための作業で来月初旬には球根を掘り出し、乾燥させる予定。
市民有志がフェイスブックなどで参加を呼び掛け、この日は約70人が参加。大山園芸の佐藤昭一さん(86)=同市大山三丁目=の指導を聞きながら、球根に栄養分がいくように花をつける部分の子房を摘み取る作業を行った。フェイスブックで情報を見て酒田市から小学3年の娘を連れて参加した池田幸代さん(43)は「自分も小さい頃にチューリップ園に連れて来てもらい、子どもにも見せていたのでまた見られたらと思って」と話していた。
いこいの村庄内は県の業務委託を受けた県観光物産協会が運営してきたが、経営不振などから昨年10月末で閉館。施設一帯を所有する県では閉館後から売却の方向で施設の活用を探っているが、現在のところ売却先は決まっていない。
旧いこいの村では、掘り起こした球根は乾燥させて保管し、毎年9月に植え直していた。