2024年11月26日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2017年(平成29年) 9月7日(木)付紙面より

ツイート

荒行積む「神子修行」へ

 出羽三山神社(宮野直生宮司)の女性だけの山伏修行「神子修行」が6日、鶴岡市の羽黒山で始まった。9日まで3泊4日の日程で、参加者が心身を清め、自分自身を見つめる修行を積む。

 同神社の山伏修行は男性のみに解放されていたが、出羽三山開山1400年の1993年から女性にも門戸を開いた。今年は北海道から福岡県まで22―78歳の65人が参加した。

 初日の6日、頭に白い宝冠を巻き、紅花染めの装束に身を包んだ参加者たちが随神門前に集合。午前11時半すぎから神事が行われ、厳かに拝詞などを唱えた後、宮野宮司を大先達に山頂を目指して出発した。

 鶴岡市国際交流員を務めるハンガリー出身のジャネット・ラースローさん(26)は「ずってやってみたかった。分からないことだらけだが山伏の合言葉『うけたもう』の気持ちで挑戦する」と話し、宮城県塩釜市から参加した佐藤史枝さん(42)は「実家が葬儀屋で東日本大震災もあり死生観を見つめ直したい」と話していた。

 一行は羽黒山中の「峰中堂」に寝泊まりしながら、身を清める禊(みそぎ)や「南蛮いぶし」などの荒行を積む。

紅花染めの装束に身を包んだ女性たちが羽黒山頂を目指した=6日
紅花染めの装束に身を包んだ女性たちが羽黒山頂を目指した=6日


2017年(平成29年) 9月7日(木)付紙面より

ツイート

アグネスさん世界の未来に提言 公益大後援会

 歌手でエッセイストのアグネス・チャンさん(教育学博士)を招いた講演会が5日、酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれた。世界中で展開しているボランティア活動を踏まえ、アグネスさんは「互いに違いを認め合い、尊重し合うこと。世界中の人がこの考えを持ったら、戦争が減って平和になるはず」などと述べた。

 講演会は、公益大後援会(上野隆一会長)が本年度総会の開催に合わせて企画したもの。アグネスさんは香港生まれ。1972年に「ひなげしの花」で歌手デビューし、日本に「アグネスブーム」を巻き起こした。89年に米国・スタンフォード大大学院教育学博士課程に留学し、94年に教育学博士号取得。現在は芸能活動だけでなく、ユニセフ親善大使、日本がん協会「ほほえみ大使」などとして世界各国を舞台に活躍している。

 アグネスさんは「みんな未来に生きる人―少子高齢化社会への提言」と題し講演。「日本は少子化が進むが、その半面、貧困な国を中心に多産。共通点は共に不安なこと。日本では子どもがいると仕事を辞めなくてはいけない、お金が掛かる、多産の国では誰も保証してくれない、死ぬかもしれないという不安」と述べ、解決策に関しては「その不安を取り除くこと。子どもは未来。それぞれの国の成長は子どもにかかっている。遠慮することなく、互いに助け合うことが大切」と語った。

 85年、内戦に加えて干ばつで餓死者が相次いだエチオピアを訪問。以降、南スーダン、ソマリアといった平和とは縁遠い国々を訪れ、ボランティア活動、視察報告を重ねているアグネスさん。「世界の未来に向け、日本が貢献できることは多い。日本が前向きであれば、世界の未来も前向きになる。日本人が持つ『優しい心』を役立てて」と説いた。

 集まった700人もの観衆はアグネスさんの語り口に引き込まれ、熱心に聴講していた。講演に先立ち公益大の新田嘉一理事長、県・酒田市病院機構の栗谷義樹理事長があいさつした。
     

これまでのボランティア活動を踏まえ、未来への提言をしたアグネスさん
これまでのボランティア活動を踏まえ、未来への提言をしたアグネスさん



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field