2017年(平成29年) 1月18日(水)付紙面より
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県内の私立高校のトップを切って鶴岡市の羽黒高校(牧静雄校長)と鶴岡東高校(齋藤哲校長)の2校で17日、一般入学試験が行われ、受験生たちが合格を目指して試験問題に取り組んだ。先週末から続く寒波で路面が凍結し、この日の朝は庄内各地の幹線道路などで渋滞が見られたが、両校によると遅刻などのトラブルはなかったという。
羽黒高校はこの日、A日程(前期)の入試が同校と新庄市で行われた。特進、国際、普通の各コースを含む普通科、総合情報学科、機械システム学科、自動車システム学科合わせて定員290人に対し761人が志願。全体の平均志願倍率は2・62倍となった。
試験会場のうち同校総合体育館では約560人の受験生が国語、数学、社会、理科、英語の5科目で試験に臨んだ。午前9時20分の試験開始とともに試験用紙をめくる音が一斉に響き、受験生たちが真剣な表情で鉛筆を走らせていた。
同校のA日程の合格発表は23日、B日程(後期)試験は来月4日に同校で行われる。
一方、鶴岡東高校では同日、特進、総合、体育、情報の4学科の前期試験が行われた。全体の定員315人に対し受験者数は932人で、平均志願倍率は2・95倍。
受験生たちは国語、数学、社会、理科、英語の5教科で試験に臨んだ。各教室で試験の説明を聞き、午前9時10分の定刻に試験開始のチャイムが響くと一斉に解答用紙に向かい、合格を目指して試験に取り組んでいた。
同校の前期試験の合格発表は20日。後期試験は来月11日に行われる。
2017年(平成29年) 1月18日(水)付紙面より
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薄紅色の小さな花が華やかに開き「早春を告げる花」として人気の高い啓翁桜(けいおうざくら)の出荷が盛期を迎えている。酒田市北沢にある高橋正幸さん(50)のハウスでは、ほんのりピンク色に色づいたつぼみをたくさんつけた啓翁桜が出荷の時を待っている。
真冬に咲く桜として知られる啓翁桜はミザクラを台木にし、ヒガンザクラの枝変わりとして誕生。太い幹はなく、枝が何本もまとまって一つの株をつくる。正月の迎春花やフラワーアレンジメントの材料、贈答品に用いられるなど人気が高い。
庄内では高橋さんの父・春樹さん(75)が啓翁桜生産の先駆者。現在は正幸さんが後を継いで、首都圏や大阪、北海道など全国各地の市場に年間6―7万本を出荷している。
畑で栽培している啓翁桜を125センチに切りそろえ、ハウスに入れ、日中は約20度、夜間は5―8度で保温。20日ほどで花芽が膨らみ、色づいたものを出荷する。注文主の要望に応じて花芽が大きく膨らんでから出荷することもあるという。今季は昨年12月18日から出荷がスタートし、4月初旬ごろまで続くという。
正幸さんは「花はもちろん、咲くまでの間や散ってからも葉桜として、1カ月ほど楽しめる。一日一日変わる姿を長く楽しみ、癒やされてほしい」と話していた。