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2017年(平成29年) 1月6日(金)付紙面より

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藤沢作品の魅力伝える

 鶴岡市出身の作家・藤沢周平さんの没後20年特別企画展「藤沢作品の世界」が5日、鶴岡市立藤沢周平記念館(鈴木晃館長)で始まった。没後20年を経ても色あせることなく今なお読み継がれている藤沢さんの作品世界の魅力を伝えている。

 自筆原稿や蔵書など約70点を「豊潤多彩な作品世界」「こころに響く世界観」「郷土と藤沢作品」の3部構成で紹介している。

 「豊潤多彩な作品世界」では文庫巻末や関連書籍より各界の人物が記した藤沢作品の魅力を交えながら作品世界を紹介。代表作「しぐれ」の文庫解説では文芸評論家の秋山駿さんが「数行の自然描写があって、私はそれに感心した。というより、感動した」と語り、橋を行き交う人々の出会いと別れを描いた物語「橋ものがたり」の文庫解説で作家・井上ひさしさんは、「作者はこの橋の役割を充分に承知した上で、物語作者としての腕を縦横にふるっています」と解説。こうした各界の人物による言葉から、藤沢作品が幅広く多くの人を引き付ける魅力を備えていることがうかがえる。

 また、「こころに響く世界観」では現代に通じる人々の心の機微を描いた作品を紹介。文庫の表紙を多く手掛けたイラストレーター・蓬田やすひろさんの原画や、作品の一部をパネルにまとめて展示している。

 このほか、「郷土と藤沢作品」では郷土を舞台とした物語など山形県の歴史と文化がうかがえる小説も紹介されており、藤沢さんの郷土への思いが感じられる。

 同館は「各界を代表する人たちが著した言葉を添えた展示。藤沢作品の魅力を感じてもらえれば」と話していた。展示は11月28日まで。6月末ごろに一部展示の入れ替えを行う。

 同館では、没後20年記念誌「藤沢周平映像の世界」も発行。今後、生誕90年企画展も予定している。

藤沢周平さんの没後20年特別企画展が開かれている
藤沢周平さんの没後20年特別企画展が開かれている


2017年(平成29年) 1月6日(金)付紙面より

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いつまでもお元気で 長寿と白寿迎えた高齢者に賀詞贈呈

 鶴岡市は、1日で「長寿」(数え年で100歳)と「白寿」(同99歳)を迎えた市内在住の高齢者に4日から賀詞を贈呈し、長寿を祝っている。

 長年社会に貢献してきた高齢者を敬い、その長寿を祝おうと毎年この時期に行っている。今年の対象者は1918(大正7)年生まれの「長寿」が83人(男7人、女76人)、「白寿」が104人(男21人、女83人)で、最高齢は1910(明治43)年生まれの数えで108歳の鶴岡地域の齋藤千代野さん。

 5日は榎本政規市長が長寿の4人の自宅を訪問。このうち下川の小林博さん方では、榎本市長が「お元気ですね」とたたえながら賀詞を読み上げ、あつみ杉製の額縁に入った賀詞や祝い金などを贈った。小林さんは「恐縮です」と受け取った。

 3世代6人暮らしの小林さんは毎朝、ゴルフボールを足裏で踏む運動を繰り返し、歩くことを大切に生活。また、食生活も気を付け、「食事は腹八分目。暴飲暴食はしない。会合があっても酒を1杯飲んだら水やお茶を1杯飲んでアルコールを消してしまう」と心掛けを話した。

 対象者には11日までに榎本市長や健康福祉部長、長寿介護課長らが賀詞を伝達する。

「衣食住が大切」と話す小林さん(左)に榎本市長が長寿の賀詞を贈った=5日
「衣食住が大切」と話す小林さん(左)に榎本市長が長寿の賀詞を贈った=5日



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