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2017年(平成29年) 10月28日(土)付紙面より

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プロ野球ドラフト会議 吉住投手(鶴東3年)ソフトバンク1位指名 田中投手(羽黒3年)は巨人育成4位

 プロ野球新人選手選択(ドラフト)会議が26日、東京都内のホテルで行われ、鶴岡東高3年の吉住晴斗投手(17)=185センチ、85キロ、右投げ右打ち=が福岡ソフトバンクホークスに1位指名された。県高野連によると1位指名は県内では、社会人では前例があるが、高校生は初。また、羽黒高3年の田中優大投手(18)=183センチ、75キロ、右投げ右打ち=は読売ジャイアンツに育成枠で4位指名を受けた。

吉住投手「ストレートで勝負」

 吉住投手は朝暘五小3年時にスポーツ少年団「大宝寺スターファイブ」に入団。小学校、鶴岡二中では外野手だったが、鶴岡東高入学時から本格的に投手に転向。1年秋にベンチ入りし、2年から登坂。2年夏には甲子園のマウンドも経験し1イニングを投げた。

 今夏、エースとして連覇を目指した県大会は3回戦で敗退したが、「夏の後調子が良かった」と自ら話すように、球速の伸びなど成長の手応えがあり、プロ志望を決意。長身を生かした角度のある速球は現在最速149キロという。高校公式戦の通算成績は14試合に登板、被安打45、奪三振71で防御率は2・025。

 吉住投手はこの日、鶴岡東高3階会議室でドラフト会議のテレビ中継を見守った。1巡目入札で、清宮幸太郎選手(早稲田実業高)、安田尚憲選手(履正社高)、馬場皐輔投手(仙台大)を指名したものの抽選で外れたソフトバンクホークスの指名欄に、吉住投手の名前が。本人は予想だにしなかった様子。会議室に詰め掛けた報道陣がどよめく中、佐藤俊監督に担当スカウトから連絡が入った。電話を受けた佐藤監督の合図を受け、ようやく吉住投手は笑顔を見せた。

 指名を受け、齋藤哲校長、佐藤監督、阿部雅慶部長と握手した吉住投手は、家族や指導者、関係者への感謝の思いを語り、「ここからがスタート。期待と不安で半々。準備をしっかりしたい。2桁勝利、藤川球児投手のようなストレートで勝負する投手を目指したい」と話した。また、「ソフトバンクは強い投手陣がそろうチーム。同じ鶴岡出身の長谷川勇也選手がいるのは心強い」とし、「小、中、高と地元鶴岡でプロを目指してここまで来ることができた。プロ野球選手を目指す地元の後輩たちにも頑張ってもらいたい」と野球少年たちにエールを送った。

 佐藤監督は「幼かった1年の時に比べ頼もしい表情になった。素直にうれしく、おめでとうと言いたい。高校は基礎づくりまで。これから野球人としてさらに成長していってもらいたい」と話した。

田中投手 「努力しいい選手に」

 羽黒高校の田中投手は同校で取材に応じ、「選ばれないんじゃないかと思っていたのでありがたい」とほっとした様子で話した。

 温海小4年生から友人の影響でスポーツ少年団に入団し野球を始めた。温海中から一般入試で羽黒高に入学。当時の3年生の学生スタッフが身体能力の高さを見いだし、2年生春から本格的に投手へ。右サイドスローで最速143キロのストレートを持ち味としている。

 プロ入りを意識したのは今夏の県大会準々決勝で敗れた後。「悔しい思いをした。もっと上のレベルで野球をしたい」と志望届を出した。

 小泉泰典監督(33)は「体も細く経験も浅い。身体能力は高いので伸び代はある。次のステージでプレーしてほしい」とエール。田中投手は「もっと努力していい選手になって、1軍の抑えで挑戦してみたい」と意気込みを話した。

野球部の後輩たちに肩車される吉住投手。一同笑顔で、今季のソフトバンクの応援スローガン「1(ワン)ダホー」
野球部の後輩たちに肩車される吉住投手。一同笑顔で、今季のソフトバンクの応援スローガン「1(ワン)ダホー」

小泉監督と握手する喜びの田中投手(右)
小泉監督と握手する喜びの田中投手(右)


2017年(平成29年) 10月28日(土)付紙面より

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輝き活躍する女性農業者へ 60人集い初の「庄内農業女子会議」

 庄内一円の農業女性らが集まった「庄内農業女子会議」が26日、鶴岡市の出羽庄内国際村で開かれ、農林水産省経営局就農・女性課長の佐藤一絵さんの講演や事例報告を通し、経営や女性だからできる農業の展開などについて考えを深めた。

 鶴岡田川農業士会(庄司祐子会長)が初めて企画。6次産業化の担い手としても大きく期待される女性がさらに生き生き輝く農業を実践するため、農業政策の最前線の話題を聞き、情報交換の場とするもの。

 この日は庄内一円の女性農家グループなどから約60人が参加。初めに佐藤課長が「女性農業者が輝き活躍する意味」と題し、農業を取り巻く情勢を解説。農家の高齢化が進む一方、世界規模でマーケットが拡大する中、「これからの農業は今までの延長では無理。イノベーションしていくには法人化、他産業との連携、女性の活躍が鍵」と話した。

 引き続き、庄司会長はじめゲストハウス経営や加工、産直レストランに携わるなど鶴岡田川地区の農業士会の女性会員6人がそれぞれの取り組みや今後の課題などを事例紹介。「若い世代に食の大切さを伝えたい」「ゆとりある経営へ」「観光客らに喜ばれることで毎日が食の良さの発見」などの意見が出され、佐藤課長は「農業は一つではない。米や野菜、畜産、果樹といろんな作物があって経営がある、自由で多様な世界。その多様な魅力をどう伝えるか。行政もサポートするので自身の経営スタイルに自信を持って」と提言した。

農業女性が集い、今後の経営や展望について考えを深めた「庄内農業女子会議」
農業女性が集い、今後の経営や展望について考えを深めた「庄内農業女子会議」



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