2024年11月27日 水曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2017年(平成29年) 11月15日(水)付紙面より

ツイート

2団体1個人たたえる 酒田市の新田産業奨励賞

 酒田市新田産業奨励賞の授賞式が13日、同市のガーデンパレスみずほで行われ、丸山至市長が受賞した2団体1個人に賞状と記念のレリーフを手渡した。

 同奨励賞は、旧市と旧平田町の制度を踏襲。平田牧場グループの新田嘉一会長からの寄付をもとに基金を造成し、先進的な取り組みで地域の産業振興に貢献した市内の個人や企業・団体などに奨励金を交付している。本年度は、合同会社とびしま(酒田市飛島、本間当代表社員)、袖浦無人ヘリ利用組合(同市坂野辺新田、佐藤文昭組合長)、中谷敬さん(40)=同市寿町、中谷しみ抜き店=の2団体1個人が受賞した。

 この日は新田会長、弦巻伸商工会議所会頭、市職員らが見守る中、丸山市長が「さらなる飛躍への励みにしてもらうことを目的に創設された賞。受賞を機に一層の活躍を期待する」と祝辞を述べた後、賞状とレリーフをそれぞれ手渡した。

 祝辞で、新田会長は「酒田大火後、酒田は暗かった。産業がなく、消滅の危機があるほどでどうしようもなかった」と振り返り、「当時の相馬大作市長と諏訪の中村恒也さんに会いに行き、東北エプソンの誘致をお願いした。雇用にめどが付いた後、酒田を明るくし、元気づけるにはどうしたらよいか考えた」と基金造成に向けた寄付に至った経緯を紹介。そして「市民全員がその気にならないといけない。ここに住んで良かったという街にしたい」と思いを語った。

 弦巻会頭の祝辞に続いて受賞団体・者を代表し、とびしまの本間さんが「飛島を取り巻く環境は厳しいが、昨年9月にはジオパークに認定されるなど明るい兆しも出てきた。賞に恥じぬよう、これからも飛島のため微力ながら精進していきたい」と謝辞を述べた。

受賞者を囲む新田会長(前列右)、丸山市長(同左)ら
受賞者を囲む新田会長(前列右)、丸山市長(同左)ら


2017年(平成29年) 11月15日(水)付紙面より

ツイート

アジアと酒田港考察 寺島さんと佐高さん対談と講演

 酒田市新田産業奨励賞記念講演会が13日、同市の東北公益文科大公益ホールで開かれた。ともに公益大客員教授で、日本総合研究所会長の寺島実郎さん、同市出身の評論家・佐高信さんが対談と講演で、酒田港を活用した地域活性化策などについて語った。

 市と公益大が公開講座を兼ね、「生き残る地域となるには」をテーマに掲げて開催。寺島さんと佐高さんを講師に招くのは2012年から連続6回目で、市民ら約500人が聴講した。

 最初に寺島さんが講演し、アジアを中心に世界経済の見通しを紹介、「低空飛行を続けている日本を除くアジア諸国は高い成長規模を示している。特に『アセアン5』と呼ばれる国々がしっかりとしている。これは日本にとって追い風。アジアと正面から向き合うことが地域活性化には大切」と語った。

 05年と15年を対比し、酒田港外貿コンテナ貨物量の伸び率が218・5%という高い数値を示したことを受け、「全国平均が9・9%、日本海沿海13港平均が44・8%。太平洋側から日本海側へと物流がシフトしている。酒田港の物流はさらに伸び、重要性が増すはず」と述べた。

 引き続き寺島さん、佐高さんが対談。酒田港を活用した活性化策について「日本海側に国土軸が移っていく中で、日本海を『内海』と捉えた構想が重要。ユーラシア大陸を見渡した新しい産業、プロジェクトを構築していくことが大事」「特に若い学生たちから自分にとって中国という国はどういう存在か、掘り下げて考えてもらいたい。この地域と中国がつながるきっかけにしてもらいたい」などと語った。

生き残る地域となるための対策を考察した酒田市新田産業奨励賞記念講演会
生き残る地域となるための対策を考察した酒田市新田産業奨励賞記念講演会



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field