2017年(平成29年) 11月16日(木)付紙面より
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出羽商工会(本所・鶴岡市藤島、上野隆一会長)は、来年10月をめどにベトナムから実習生を受け入れる。年明け早々にも厚生労働省の外郭団体「外国人技能実習機構」に監理団体になるための申請手続きをする。同商工会管内で5事業所、合わせて20人程度を受け入れたい考えだ。
同商工会では、労働者不足の解消につなげようと実習生の受け入れ準備を進めている。11月5日から8日までの4日間、上野会長や田澤宏之事務局長ら4人がベトナムを訪問。現地商工会関係者と話し合った。
実習生を受け入れるためには、外国人技能実習機構から認められた監理団体を経由しなければならず、民間の場合は実習生1人当たり通常約2―3万円の経費が必要。出羽商工会が監理団体となれば1人当たり1万円前後に抑えられ、地方の中小企業にとっては費用の削減につながる。
ベトナムの商工会関係者との話し合いでは、実習生を受け入れるまでのタイムスケジュールや条件を確認。ベトナム東側に位置するタイビン省の人民委員会も訪れ、省政府や地元商工会の支援と協力を取り付けた。
今年6月に続いて2回目の訪問となった田澤事務局長は「ベトナム実習生の受け入れに向けて一歩前進した。地域経済の活性化を図るため、実習生の受け入れだけでなく、貿易についても今後具体化していきたい」と話していた。
2017年(平成29年) 11月16日(木)付紙面より
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地吹雪による視界不良や雪だまりからドライバーたちを守る防雪柵の建て込み作業が、鶴岡市内の国道で始まった。
防雪柵は、庄内の地吹雪を緩和し、雪だまりを抑制して交通確保の役目を果たす。冬季以外は収納されているが、例年11月上旬からの建て込み作業は冬を迎える庄内の風物詩となっている。
青空が広がった13日午前、鶴岡市矢馳の国道7号では、冠雪した鳥海山を望んだ。国土交通省酒田河川国道事務所から委託を受けた業者の作業員3人は、連続式の鉄製ブラインドを高さ約4メートルの最上部まで引き上げるなどして手際よく作業を進めていた。作業員は「1日で300メートル分ほど進む。結構腕にくる」と話していた。
同事務所が管理する国道7、47、112号の防雪柵は総延長22・8キロ。作業は12月上旬まで続くという。