2017年(平成29年) 11月23日(木)付紙面より
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羽越本線高速化シンポジウムが21日、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡で開かれた。新潟駅での上越新幹線と特急「いなほ」の同一ホーム乗り換えが来年4月にも供用開始となり利便性が高まることを踏まえ、羽越本線のさらなる利用促進に向け、講演やパネルディスカッションを通して沿線地域の振興策を探った。
高速化実現に向けた運動を展開している庄内、新潟、秋田3地区の期成同盟会が、実現には沿線地域の魅力づくりと連携が不可欠として2002年度から毎年、各地区回り持ちでシンポジウムを開催している。利用促進を図ることで羽越本線の機能向上につなげ、将来的な新幹線整備を目指す。この日のシンポジウムには地元庄内地域をはじめ新潟、秋田両県の沿線自治体の関係者ら約350人が参加した。
冒頭で新潟市新潟駅周辺整備事務所の池田肇所長が、同一ホーム化事業の進捗(しんちょく)状況を報告。在来線の高架化による新幹線と在来線の同一ホーム乗り換えにより、階段の上り下りが解消され、乗り換え時間が平均3分、最大4・6分短縮できることを紹介し、「同一ホーム乗り換えは、羽越線が上越新幹線とつながるイメージになる。2019年には新潟・庄内でデスティネーションキャンペーンも展開される。羽越本線沿線の交流人口を増やすためにも広域で連携していきたい」と話した。
歌手で酒田市出身の白崎映美さんが基調講演。東京とふるさとを行き来する際に特急いなほに乗るのが大好きという白崎さんは「乗った瞬間にワクワクする。いなほは私のリラクゼーションルーム」と話し、「沿線には都会にはない宝物がたくさんある。みんなで力と知恵を出し合って魅力を世界中に届けよう」と呼び掛けた。
引き続き「日本海沿岸鉄道・羽越本線をもっと利用する・楽しむ」と題してパネルディスカッション。各地区の女性パネリスト3人から「新潟は上越新幹線の終着駅になっているが、いなほとの同一ホーム化でその先の羽越線へとつながる。いなほを使って地酒と女性を切り口にしたツアーを考えたい」「羽越線の途中下車の旅もいい。沿線各地の魅力や体験できることを分かりやすく情報発信することが大切」などの意見が出された。
2017年(平成29年) 11月23日(木)付紙面より
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鶴岡市民憲章推進協議会(難波眞一会長)の会員らが22日、鶴岡公園で花壇作りに取り組む「花いっぱい運動」を行った。
同協議会の「きれいなまちづくり部会」(松田陽子部会長)の活動の一環。6月とこの時期の年2回、鶴岡公園東側の花壇への植栽活動を続けている。活動を通して、市民憲章の周知や自然豊かな環境づくり、健康な心と体の育成などを呼び掛けている。
この日は午前9時ごろにスタート。協議会のメンバー約20人が赤や黄、紫、白などのビオラ約150苗を色の配置を考えながら植え、にぎやかな花壇にした。
難波会長は「長年続けている。真冬に咲く花を見て明るい気持ちになってもらい、市民憲章の趣旨である環境を整え、自然を尊び、郷土を愛する心を育んでもらえれば」と話していた。
ビオラは春先まで咲き続けるという。