2017年(平成29年) 11月29日(水)付紙面より
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第2回「庄内釣りシンポジム」が26日、酒田市の東北公益文科大公益ホールで開かれ、庄内地方に釣りに通い続けている神奈川県横浜市の医師による基調講演や釣り具メーカー関係者によるパネル討論などを通じ、庄内の釣り人の底辺拡大策などについて考えた。
庄内の沿岸市町や県、関連団体による実行委員会(会長・宗雄司酒田小型船舶安全協会会長)が昨年7月、全国豊かな海づくり大会記念行事として初めて開催。豊かな自然環境を背景に、磯釣りや渓流釣りなど多彩に楽しめる庄内の釣り文化を発信し、観光振興につなげる狙いで、今回は約200人が参加した。
主催者あいさつで宗会長は「酒田では10歳ぐらいになると釣りざおを与えられ、新井田川でハゼ釣りを始め、上達すると庄内浜でキスなどを釣った。先日、久しぶりに新井田川で釣りをしたら、ハゼやセイゴなどが釣れ、変わっていないと実感。庄内浜の釣り文化を大事にしたい」と述べた。
第1部では、約40年前から酒田市八幡地域の鳥海山麓を中心に庄内に釣りに通っている横浜市の医師、福田伴男さんが「釣りと健康」と題し基調講演。「病気で休診したことはない。僕には鳥海山があるから」と、自然の水際で多く発生するマイナスイオンや、樹木が生み出す抗菌物質フィトンチッドなど自然の因子が人の自律神経のバランスを整えることなどを解説し、「釣りが健康に良いと知ってほしい」と訴えた。
第2部では、釣り餌「マルキユー」の宮澤政信会長、総合釣り具販売「上州屋」の鈴木完二郎副社長、釣り糸「クレハ合繊」の陶山浩二社長、釣り針「オーナーばり」の中道成之社長の4人が、福田医師の妻で舞踏家・釣り師の真子さんの司会で、「『日本一の釣り王国庄内』に向けて」のテーマでパネル討論した。
底辺拡大に関連し、女性の釣り人増加に向けては「東京では仕事帰りにスカートをはいたまま短時間で、というスタイルも増えつつある」「ペアの釣り大会や婚活、料理教室を絡めた釣り大会も有効では」などの意見が出た。
最後は出演全員が登壇し、庄内の釣り文化振興に向け「釣り王国庄内」を力強く宣言した。
2017年(平成29年) 11月29日(水)付紙面より
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東京・芸術劇場で26日に行われた第70回全日本合唱コンクール全国大会(全日本合唱連盟など主催)で、東北代表として混声合唱の部に出場した鶴岡土曜会混声合唱団(阿部淳二代表)が金賞を受賞。同合唱団の金賞は6年ぶり2回目となる。
同合唱団は市内の高校生や社会人の10―60代のメンバー54人が所属。東北屈指の合唱団として、東北大会での金賞は12年連続、全国大会への出場は2年連続で通算11回目。
自由曲は三善晃の混声合唱組曲「五つの願い」より「1.春だから」など3曲を演奏。常任指揮者の柿崎泰裕さんによると、持ち味の丁寧さと年代もばらばらの中で透明感のある演奏ができたという。
金賞は同合唱団の他に7団体。
柿崎さんは「定期演奏会の3日後に全国大会というハードスケジュールだったが、素晴らしいホールで気持ちよく演奏できた。中高生の活躍もあり、合唱のまち、鶴岡は全国で十分認識されていると思う」と話した。