2017年(平成29年) 12月10日(日)付紙面より
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鶴岡市田麦俣の湯殿山スキー場が9日、本格営業を開始した。既に先月からプレオープンしており、この日の圧雪も約80センチと雪に恵まれてのシーズンインとなった。
この日はオープンに合わせて第一リフト前で安全祈願祭が行われ、スキー場を運営する月山あさひ振興公社代表の山口朗鶴岡市副市長などが玉串をささげてシーズン中の無事故を祈った。
またオープン記念でリフトを無料開放。多くの家族連れスキーヤーやスノーボーダーでにぎわいを見せ、つきたて餅の振る舞いもあった。
来場者は雪が舞う天候の中、思い思いに新雪の感触を楽しんでいた。酒田市亀ケ崎七丁目、会社員、竹田義貴さん(51)は家族4人でスノーボード。「毎年、羽黒山か湯殿山。今シーズンはいい雪が期待できそう」と話していた。
湯殿山スキー場は先月18、19日に土日限定でプレオープンし、25日からは平日も営業している。担当者は「近年ない好スタート」と喜んでいた。
2017年(平成29年) 12月10日(日)付紙面より
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県教育委員会は8日、2024年度までに鶴岡南高と鶴岡北高を統合、県立中学校を新設して鶴岡市に設置予定の庄内中高一貫校(仮称)を含む田川地区の県立高校再編整備計画について、「地域で実施した説明会などでも『計画は拙速』といった声があり、もう少し時間をかけて計画の背景や方針を説明し、熟度を高めたい」と、予定していた来月の正式な計画策定を延期する方針を示した。
開会中の県議会12月定例会代表質問で、阿部昇司県議(鶴岡市選出)の「11月1、2日に庄内地区で行った説明会で参加者から『計画の公表に唐突感がある』『計画策定をこれほど急ぐ必要があるのか』という意見が出された。また、伝統校が統合で大きく形を変えることになるのは容易に受け入れられるものではない。地域の理解が十分に得られていない状況での計画決定は拙速ではないか」といった質問に対し、廣瀬渉教育長が答えた。
廣瀬教育長は「有識者などによる検討委員会などを踏まえ、2013年に田川地区の県立高校再編整備計画を策定した。計画の方向性を具体化するに当たり、さらに検討を重ねた上で今年10月5日に計画を公表した」とした上で、「その後のパブリックコメント、地元説明会では賛否両論があり、『拙速に計画を策定せず、地域の意見を聞きながら進めてほしい』といった声も数多くもらっている。必ずしも計画の熟度が高まったと言えない状況で、計画策定はもう少し時間をかけ、計画の背景や考え方、指摘されている課題などへの対応方針を分かりやすく示し、しっかりした議論を重ねて地元の理解を得られるよう努める」と説明した。
県教委によると、正式な計画策定の時期は今後検討していくとしている。