2017年(平成29年) 12月15日(金)付紙面より
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鶴岡商工会議所・鶴岡タウンマネージメント機関(TMO)が実施した「中心市街地商店街ディスプレイ・コンテスト」の表彰式が13日、鶴岡市の鶴岡商工会議所会館で行われた。最優秀賞には包装資材販売の「丸東」(本町一丁目)が選ばれた。
中心市街地のにぎわい創出に向けて10年ほど前から実施。中心市街地活性化基本計画に位置付けられている13商店街を対象に11月中旬にコンテストの実施を告知。今月4、5の2日間かけて6人の市民モニターが街中を歩いて審査。審査日時点でディスプレーしていた50店舗が対象となった。
「インパクト」「季節感」「楽しさ」「商品訴求」「ストーリー」の5部門をポイントに審査。「アイデアがいい」「統一感がある」「赤、白、黒のコントラストがすてき」などと各部門で高評価となった丸東が総合評価で最高賞となった。
この日の表彰式では、鶴岡商工会議所の加藤淳一専務が各店舗の代表に賞状を贈った。賞状を受け取った丸東の社員代表は「今年はアンティークカラーがトレンドとのことでくすんだ色を配色した。忙しい中での作業だったが、楽しくて、自分が楽しいというのがお客さまの心を動かすということになったのだと思う」と受賞の喜びを話した。
また、審査した市民モニターのうち女性2人も出席し、「普段歩くことのない商店街をゆっくり歩き、楽しさが伝わってきた」「お店の方のディスプレーに込めた思いも聞きたかった」などと感想を話した。
最優秀賞を除く総合評価と部門別評価は次の通り。
◇総合評価=2小いけ3SunLips4木村屋本店5ファンシーフラワー
◇部門別評価▽インパクト部門=ファンシーフラワー▽季節感=ファンシーフラワー▽楽しさ=丸東▽商品訴求=丸東▽ストーリー=SunLips
2017年(平成29年) 12月15日(金)付紙面より
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再生可能エネルギー研究に取り組む鶴岡市の鶴岡工業高(阿部進校長、生徒577人)の2年生5人が13日、福島県立ふたば未来学園高(丹野純一校長、生徒422人)とテレビ会議を行い、同じく研究を行っている同校生徒へ研究活動のノウハウを伝えた。
鶴工高は本年度、山形大工学部と高大連携・接続協定を締結し、大学での研究活動体験や国際会議での発表参加など工業高校ならではの「ものづくり」を生かした新しい教育活動を実践している。再生可能エネルギー研究に取り組むのは情報通信、機械、環境化学の各科の2年生5人。少ない風でも回転する「サボニウス型風車」を設計して3Dプリンターで製作、実験装置も自作し、発電量などを計測、データ収集などを行っている。一方、ふたば未来学園高は双葉郡の東日本大震災からの復興と福島県の現状発信を命題に「未来創造探究」の授業で再生可能エネルギーについて研究している。
この日はふたば未来学園高の再生可能エネルギー探究班などの1、2年生10人と会話。双方の学校紹介に続いて鶴工高の生徒が国際会議などで発表した資料を活用し、これまでの研究内容を発表した。プロジェクトリーダーの五十嵐快さん(17)は「テレビ会議に慣れなくて大変だったが、研究への気持ちは伝えられたと思う。ふたば未来学園の研究もすごいと思った」と感想。
情報通信科の齋藤秀志教諭は「ものづくりを伝えるだけでなく、震災体験や震災後の様子を身近に感じることで震災復興教育にもつながれば」と話していた。5人はこの研究に関する論文を英語で書いたり、さらなる実験を重ねたりと今後も研究活動を続けるという。