2024年11月24日 日曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2017年(平成29年) 3月12日(日)付紙面より

ツイート

高校生定着促進へ「酒田ジョブガイド」

 酒田市は、地元の高校生向けに市内の企業を紹介する冊子「酒田ジョブガイド2017」を作成した。市広報に掲載してきた70社をまとめたもので、地元にも優れた企業がたくさんあることをアピールしている。

 若者の地元定着促進に向け2013年度から毎年、市広報で市内企業を紹介した「ものづくり探訪」「おしごと拝見」をまとめ、発行している。今回は前年度版(11年5月号―16年2月号を掲載)に、新たに16年3月号―17年2月号の12社を追加した。

 追加された企業は、東北地方に3社しかない証券会社の一つである「荘内証券」、通販の大型家電配送と電気工事を組み合わせたサービスで事業拡大している「トラストシステム物流」、創業100年を誇る県内唯一の花火製造業者「安藤煙火店」、酒田港に水揚げされる船凍イカで刺し身や塩辛を作っている「山形飛鳥」など。

 巻頭には、東京と酒田の生活費や住居の比較表を載せた。酒田は、収入は低いが、家賃や物価も安いため、自由に使えるお金はむしろ多くなるという試算。巻末には、本年度に市内の高校生らに実施したアンケート結果として、就職希望者、特に女子はUターン希望が多いなど、実態を紹介した。

 A4判、モノクロ、50ページ。2000部を作成。進学者が多い酒田東、酒田西の2高校には3年生向けに既に配布した。就職者が多い他の酒田光陵、酒田南、天真学園、和順館の4高校には4月上旬、新3年生(現2年生)に配布する。

 リーマンショックの08年以降、酒田の高校生は県内の他地域に比べ、地元を離れる傾向が強まったが、市や酒田商工会議所などが連携し、この冊子作成や、高校生や保護者を対象にした地元企業見学会など地元定着の対策を強化。ハローワーク酒田管内の高卒者の県内就職率は、14年3月卒58・4%、15年3月卒62・9%、16年3月卒64・3%、17年3月卒(1月末現在)68・1%と年々上昇しており、市商工港湾課では「対策が奏功している」とみている。

酒田市が高校生向けに作成した「酒田ジョブガイド」
酒田市が高校生向けに作成した「酒田ジョブガイド」


2017年(平成29年) 3月12日(日)付紙面より

ツイート

「3・11」忘れない 心に刻み被災地復興願う

 東日本大震災から丸6年を迎えた11日、庄内各地で追悼行事が行われた。鶴岡市の鶴岡アートフォーラムでは山形大農学部の学生と市民有志による「6年目のキャンドルナイト」行事が行われ、午前中から親子連れがキャンドル作りに訪れ、震災の記憶を心に刻み復興への願いを込めた。

 キャンドルナイトは、仙台市で被災した鶴岡市出身の女性がフェイスブックで発信したメッセージをきっかけに、震災翌年の2012年から「震災を風化させず被災者と思いを共有しよう」と呼び掛け、市民や山形大農学部の学生が実行委員会(実行委員長・菊池俊一山形大農学部准教授)を立ち上げて始まった。6年目を迎え、菊池委員長は「追悼とともに、『あの日』感じたことを自らのこととして捉え、教訓を備えに生かす日に」と思いを話す。

 今年も庄内一円の寺院やセレモニーホール、個人から無償提供してもらったろうそくを活用し、ワークショップ用のキャンドルを用意。運営費は市のまちづくり活動補助金や市民からの協賛金で賄っている。

 この日午前は、キャンドル作りのワークショップが行われ、家族連れらが足を運んだ。福島市出身で学生代表を務める農学部3年、神田美憂さん(21)から作り方の説明を受けながら、イベント用と持ち帰り用の2個を作った。3人の子どもを連れて訪れた市内の石井真紀さん(37)は「たくさんの方が亡くなって今も一生懸命暮らしているということを子どもたちと話してきた。近くの県でそうしたことがあったことを忘れずにいたい」と話した。

 アートフォーラムでは午後2時半から「追悼と備えのつどい」を行い、地震の発生時刻の午後2時46分に黙とう。夜にはワークショップなどで作り上げた約2000個のキャンドルをともし、「キャンドルの夕べ」。

 県によると2日現在、庄内では岩手県3人、宮城県59人、福島県306人の計368人が避難生活を送っている。

地震の記憶がないという子どもたちもキャンドル作りで「あの日」の出来事を知り、被災地に思いをはせた=11日午前、鶴岡アートフォーラム
地震の記憶がないという子どもたちもキャンドル作りで「あの日」の出来事を知り、被災地に思いをはせた=11日午前、鶴岡アートフォーラム



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field