2017年(平成29年) 4月12日(水)付紙面より
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内閣府が主唱する「交通事故死ゼロを目指す日」の10日、酒田、鶴岡、庄内の3地区でそれぞれ街頭啓発活動が行われ、参加者が広く交通安全を訴えた。交通死亡事故発生を抑止しようと、2007年末に閣僚会合で取りまとめられた「生活安心プロジェクト」の一つとして交通安全に対する国民のさらなる意識向上、交通ルールの順守・交通マナーの実践を目指そうと、翌08年に「交通事故死ゼロを目指す日」を制定。4月10日、9月30日の年2回、関係機関の協力を得て全国一斉に展開する。
横断歩行者がはねられ重体交通事故が前日夜に発生した鶴岡地区の活動は、交通安全関係団体など合わせて約150人が参加。初めに、鶴岡地区交通安全協会の加藤捷男会長が「交通事故を防ぐため、地道な活動を継続していこう」、奥山啓鶴岡警察署長が「管内をはじめ、横断歩行者の事故が相次いでいる。歩行者を保護する意識が大切」とあいさつ。参加者は鶴岡署前の国道112号沿いに並んで立哨。のぼり旗をはためかせながらドライバーに安全運転を呼び掛けた。
酒田地区の活動は遊佐町吹浦の温泉施設「あぽん西浜」、酒田市麓の同「ゆりんこ」の2カ所で行われ、入浴客らに飲酒運転根絶を呼び掛ける街頭広報を展開した。「春の交通安全県民運動」(15日まで)の重点目標の一つとして「飲酒運転の根絶」が掲げられていることから、酒田警察署と両市町、酒田地区交通安全協会などが企画。活動には計約30人が参加、入浴客に対して「飲酒運転は犯罪」と大きく書かれたチラシなどを配布し、「酒を飲んだらハンドルは握らないで」と注意喚起した。
庄内地区では午前、庄内町廻館の国道47号「舟つなぎの松」駐車帯で交通安全検問を実施し、庄内地区交通安全協会をはじめ各交通安全団体、町、庄内警察署から計約50人が参加。「交通事故死ゼロを目指す日」と書かれたプラカードを手に国道沿いに立ち並んだほか、道行く車両を駐車帯に誘導しドライバーに啓発グッズなどを配布した。
2017年(平成29年) 4月12日(水)付紙面より
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鶴岡市は11日、桜(ソメイヨシノ)の開花宣言を行った。昨年より5日遅く、1977(昭和52)年からの記録による平均開花日では2日早い。天候にもよるが1週間後の18日ごろに満開となり、見頃を迎えるとみられる。
この日は風が強く気温も低めとなったが、午前10時に市公園緑地係の職員が鶴岡公園北広場にある基準木で5輪程度が開いているのを確認し、開花を宣言した。
「日本さくら名所100選」に選ばれている鶴岡公園には、ソメイヨシノを中心に約730本の桜があり、毎年、大勢の花見客でにぎわう。公園内に設置された花見ぼんぼりも11日夜から点灯、露店の設営も進んでいる。
山形地方気象台によると、12日から13日にかけては、発達する低気圧の影響で荒れた天気となるが、向こう1週間は高気圧に覆われて晴れる日が多い見込み。