2017年(平成29年) 4月13日(木)付紙面より
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保育園や小学校など集団での読み聞かせ絵本の学びを深める活動をしているグループ「サロンおはなしの部屋」(石塚洋子代表)は、集団向けの読み聞かせ絵本リストをまとめた冊子「さぁ、よみま?す!」を作成した。子どもたちと本との橋渡しとなる上質な絵本75冊を厳選。市内の保育園・幼稚園、小学校での読み聞かせの現場に役立ててもらおうと11日、鶴岡市に1200部を寄贈した。
同グループは、家庭ではなく、ボランティアでも公的な立場で集団に読み聞かせをするための学びを深めたいと、2011年度から活動。それぞれの立場で読んだ絵本について子どもの反応、気付き、絵などについてまとめ、さらに意見交換しながら子どもたちの読書支援につながる絵本選びを研修してきた。
小学校での読み聞かせボランティアや保育士、児童館職員などが参加し、6年間にわたり計85回の例会を重ね、約300冊について研修。その成果をリストにしてまとめて活用してもらおうと、16年度の市いきいきまちづくり事業の補助を受けて3000部を作成。
冊子はA5判、カラー30ページ。対象年齢を5歳から小学3年とし、出版社や初版年、読み聞かせの参考となる所要時間、絵本の内容や読みどころを紹介。40、50年前に出版された古い絵本が多いが、美しい日本語の響きや流行にとらわれない力を持つ挿絵の絵本を厳選。紹介した絵本全ては市立図書館本館に所蔵されているものとなっている。
この日は石塚代表ら3人が市役所を訪れ、榎本政規市長に冊子を寄贈。石塚代表は「自信を持って薦める75冊。新しい本ばかりが宣伝されるが、埋もれているいい絵本を掘り起こし、子どもたちの読書環境の底上げにつなげたい」と話し、榎本市長は「リストの絵本を全て紹介できる場所でもあれば」などと応じた。
冊子は市内の幼稚園・保育園、小学校、児童館などへ送付予定。図書館本館で希望者に配布。問い合わせは石塚代表=電0235(24)7054=へ。
2017年(平成29年) 4月13日(木)付紙面より
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桜の名所で知られる鶴岡市の大山公園で12日、鶴岡市シルバー人材センター(佐藤信雄理事長)の清掃ボランティア活動が行われた。「大山公園桜まつり」(15―27日)を前に、会員たちがごみ拾いなどの奉仕活動に取り組んだ。
同センターは地域奉仕活動の一環として1995年から毎年この時期に大山公園の清掃活動に取り組んでいる。現在の会員は約1000人。
この日は大山地区をはじめ、市内各地から60―80代の約20人が午前9時に公園登り口前に集合。初めに佐藤理事長が「桜のつぼみも膨らみ、いよいよ花見シーズン。花見客に気持ちよく楽しんでもらえるよう、奉仕活動を頑張りましょう」とあいさつした。
その後、会員はトングとごみ袋を持って公園内へ。曇り空の下約1時間、「スノードロップはまだだの」「今年は全体的に遅いの」などと春の気配とともにごみを探した。
市内から夫婦で参加した女性(74)は「健康のためにもと、毎年参加している。花見が楽しみ」と話していた。