2017年(平成29年) 6月18日(日)付紙面より
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官民一体となって女性活躍推進体制を構築しようと、酒田市は「女性活躍推進懇話会」を立ち上げ16日、市庁舎で初会合を開いた。女性が活躍できる地域社会づくりに向けてメンバーが意見交換したほか、今年10月にメンバーが企画・運営する形で市民フォーラムを開催するなど今後のスケジュールを話し合った。
懇話会の設置は、昨年4月に施行された女性活躍推進法に基づくもの。市は今年4月、矢口明子副市長をトップに政策推進、まちづくり推進、子育て支援、商工港湾4課の職員で構成する市男女活躍推進プロジェクトチームを設立。市における男女共同参画をさらに推進していくため、広く市民から意見を聴取し施策に反映させようと、同チームが「事務局」となり今回、懇話会を立ち上げた。
メンバーは県とハローワーク酒田、学識経験者、企業経営者、若手農業者ら男性2人を含む13人。
初会合にはプロジェクトチーム職員を含め約25人が参加。メンバーそれぞれが自己紹介した後、意見交換。「女性活躍に向けて市はさまざまな取り組みをしているようだが、知らない人が多い。より伝わるよう周知方法を考えては」「スキルや能力を生かしたくても選択肢が少ない。受け皿の創出を」「市役所職員自らがワークライフバランスの見本にならないと」「働く女性、経営者双方の意識改革が必要」「育児休業を取得した男性に対し、これまで以上のメリットを」といった声が出た。
次回会合は7月25日(火)の予定。初回を含め計5回の会合、市民フォーラムなどで出された意見はプロジェクトチームで集約し、本年度中に策定予定の市女性活躍推進計画に生かす。
2017年(平成29年) 6月18日(日)付紙面より
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酒田市の東北公益文科大学地域共創センター(センター長・鎌田剛准教授)による「災害復興・地域防災活動支援助成金」の公開審査会が16日、学内で行われ、公益大災害復興ボランティアサークル・ボラぽっけが昨年に引き続いて取り組む「チームmoreE(モア・イ)活動」に関して、サークル代表を務める佐藤真梨さん、難波万琴さん(いずれも3年)がプレゼンテーションした。
同センターは昨年度から、学生たちが被災地・避難者支援など災害復興・地域防災活動を展開する際、審査によって活動費を補助している。本年度の申請は同サークルのみ。
申請した「チームmoreE活動」は昨年、谷口結万さん(4年)らが中心となり始めたもの。東日本大震災で被災した宮城県南三陸町、昨年4月の熊本地震で甚大な被害が出た熊本県西原村双方の早期復興を願い、南三陸町の障害者施設「のぞみ福祉作業所」の利用者がデザインしたタオルやはがき、マグカップといったグッズを仕入れてメンバーが計7回にわたって学内などで販売。売り上げは24万1426円に達し、のぞみ福祉作業所に8割の19万3141円、それで得た収益全額と各会場で募った寄付金計5万1000円を西原村の障害者施設「たんぽぽハウス」に贈った。
佐藤代表、難波さんのプレゼンによると、2年目となる今年の活動は昨年とほぼ同じだが、収益の贈呈先を東日本大震災で被災した福島県内の福祉施設にする予定という。今年の申請金額は10万円で、全額、南三陸町までのメンバーの交通費。佐藤代表は「今年は鶴岡市などでも販売していきたい」と話す。
審査は伊藤眞知子公益大大学院研究科長・教授、澤邊みさ子教授、呉尚浩教授の3人が当たった。結果は近日中に発表されるという。
佐藤代表は「昨年は年配の人からグッズを多く購入してもらった。今年はより若い世代にも買ってもらい、支援につながれば」と話し17日午後、酒田市のかんぽスワンドームで行われた酒田青年会議所主催「災害体験フェスティバル」でブースを設置し早速、グッズを販売した。チームmoreE活動に関する問い合わせのメールアドレスはnozomoree711@g-mail.com