2017年(平成29年) 8月12日(土)付紙面より
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昨年から制定された国民の祝日「山の日」の11日、庄内地方は暑さも和らぎ、登山日和となった。各地の山々ではトレッキングを楽しむ夫婦や家族連れの姿が見られ、出羽三山の主峰・月山(1984メートル)では8合目の木道で散策を楽しむ人などでにぎわった。
山の日は、日本山岳協会などの運動を背景に、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として改正祝日法が制定され、昨年初めて施行。わが国16番目の祝日となった。
「日本遺産」にもなっている月山では、早朝から8合目の駐車場に庄内ナンバーをはじめ新潟、宮城の隣県のほか、大阪、那須といった遠方のナンバーが並んだ。朝のうちはガスがかかったものの、時折真っ青な空が広がり、眼下に庄内平野を見渡す風景が広がった。本格的な登山者に加えて、池塘(ちとう)が点在する8合目の弥陀ケ原湿原の木道を散策したり、中の宮の参籠所までお参りするなど思い思いに楽しんでいた。7月31日からフェリーで秋田港に入って、自家用車で東北の夏祭り見物などを夫婦2人旅で楽しんでいる兵庫県芦屋市の西村治雄さん(73)は「『山の日』は月山へ。この3日間で出羽三山を回る予定。景色もきれいでゆっくり山頂を目指したい」と話していた。
山の日を初日にした3連休中日となる12日(土)は、8合目駐車場の混雑緩和対策として、県庄内総合支庁などが午前6時から午後3時までの時間帯でマイカー規制を呼び掛け、シャトルバスを運行する社会実験を実施。
2017年(平成29年) 8月12日(土)付紙面より
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お盆を古里で過ごす人たちの帰省ラッシュが11日、ピークとなり、庄内地方のJR各駅改札では、大きな荷物を抱えた帰省客や出迎えの家族で混雑した。
JR東日本のお盆期間の指定席予約状況によると、下りのピークは11日。羽越本線では同日午前8時27分新潟発秋田行きのいなほ1号が新潟発時点で乗車率150%となった。
同日午前10時20分ごろ、いなほ1号がJR鶴岡駅に到着すると、お土産やスーツケースを抱えた家族連れなどがホームに降り立ち、改札では出迎えの家族らが「おーい」「お帰り」などと手を振って呼び掛け、笑顔で合流していた。
Uターンラッシュは、JR東日本によると、13日にピークを迎える見込みという。
一方、空の便では、11日の全日空東京発庄内行きは4便とも満席。高速道路はネクスコ東日本によると、本県内で11日午前11時までに特に渋滞など混雑はなかった。