2017年(平成29年) 8月13日(日)付紙面より
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屋根瓦など瓦の資源循環を考える「瓦リサイクルシンポジウム」が31日(木)、庄内町文化創造館「響ホール」小ホールで開かれる。風が強いなど庄内独特の気候によって瓦屋根が多い地域で、ほとんどリサイクルされずにコストを掛けて処分されている現状について、課題意識を共有し瓦循環リサイクルの確立を目指す第一歩とする。
県内で発生する使用済みの瓦は年間約1万7000トンとされる。そのほとんどが屋根瓦に使用される庄内地域で発生しているが、地域内に安定型の最終処分場がないため家主などの負担になっている。
県庄内総合支庁環境課では循環型社会形成推進の観点から、関係者が集ってのシンポジウムを初めて企画。内容は、講演とパネルディスカッションで、産業廃棄物の副産物化や用途開発などを研究している名古屋工業大の上原匠准教授が「瓦の物性とリサイクルについて」、瓦の特性を生かしたリサイクルに全国ネットワークで取り組んでいる瓦チップ研究会の亀井則幸代表理事が「瓦リサイクル先進事例」と題しそれぞれ講演。瓦チップは舗装材や農業地下かんがい用・疎水材、雑草抑制材といったさまざまな用途があるという。
最後に東北公益文科大の古山隆教授をコーディネーターに、上原准教授、亀井代表理事、県瓦工事業組合の原田誠さん、同支庁環境課の松林茂廃棄物対策主幹がパネリストとなり、パネルディスカッションを繰り広げる。時間は午前9時45分から午後0時15分を予定。
同課では普及啓発の一環として、同支庁玄関前に車両の進入禁止を示す瓦リサイクル材を用いた舗装を5日に実施。レンガ色でくっきりと分かるようになった。
入場無料で参加希望者は事前申し込みが必要。定員は先着150人。問い合わせは同支庁環境課=電0235(66)4914=へ。
2017年(平成29年) 8月13日(日)付紙面より
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県内のトップを切り夏の成人式が12日、鶴岡市藤島の市藤島地区地域活動センターで行われ、夏らしいワンピースやスーツ姿の新成人たちが集い、大人の仲間入りをした。鶴岡市の旧町村ごとに行っていた成人式はこれが最後となり、来年1月から市内全域で冬の成人式として行われる。
藤島地域の対象は1996年4月2日から97年4月1日までに生まれた111人(男54人、女57人)。この日は新成人82人と来賓約30人が出席した。
式では榎本政規市長が「困難に直面しても仲間と力を合わせ、柔軟な対応と新しい発想で切り開いて。失敗を恐れずいろんなことにチャレンジを」と式辞。来賓の祝辞に続き、新成人を代表して菅原祐司さん(20)=大川渡、会社員=が「責任と義務の遂行に努め、より良い社会づくりに微力ながら貢献したい」と誓いの言葉。「若人の歌」として「翼をください」を合唱した。
この春に社会人になったという仙台市在住の冨樫可南子さん(20)=上中野目=は「自分の行動に責任を持っていきたい」と話した。
庄内地域の成人式は14日に同市の朝日、櫛引の両地域、15日に同市の羽黒、温海の両地域と三川町、庄内町でそれぞれ実施される。