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2017年(平成29年) 8月16日(水)付紙面より

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「入部行列」を再現 荘内大祭宵祭

 荘内大祭「宵祭」の14日、庄内藩初代藩主・酒井忠勝公の庄内入部を再現した「入部行列」が、鶴岡市の鶴岡公園一帯で初めて行われた。甲冑(かっちゅう)武者など約20人の行列が鶴ケ岡城本丸址に鎮座する荘内神社を目指して練り歩いた。

 酒井家3代忠勝公が信州松代から庄内へ入部した行列の再現を通して、2022年の入部400年の記念の年に向けて市民の機運を醸成する狙い。荘内神社の創建140周年を節目に今回初企画し、22年まで継続して行う。忠勝公役は酒井家19代目の酒井忠順さんが務め、荘内藩甲冑武者隊、荘内藩砲術隊などで行列をつくった。

 甲冑研究家・熱田伸道さん(69)=名古屋市=制作の「金白檀塗」を忠順さんが身に着けた後、大寶館から「いざ出陣」の掛け声で出発。ほら貝の音を響かせながら、公園内、神社参道を通って厳かに練り歩き、荘内神社ではかたばみ太鼓が一行を迎えた。

 到着後は式典が執り行われ、荘内神社の石原純一宮司が「遠い江戸時代の入部に思いをはせる行列。多くの方に感謝したい」と式辞。続く来賓あいさつで、酒井家18代当主の酒井忠久さんが「2日間を通して盛大な歴史絵巻が繰り広げられることを期待」、阿部真一鶴岡市商工観光部長が「にぎわいが生まれるとともに鎮魂の季節でもある。入部の長い歴史に思いをはせたい」とそれぞれ述べ、橋本政之鶴岡商工会議所観光部会長(荘内日報社社長)が「入部400年を迎えるこの5年の間に機運を高め、城下町鶴岡をさらに盛り上げる取り組みを進めていきたい」として鶴ケ岡城の再建を例に挙げた。

金色に輝く甲冑を身に着けた忠勝公役の酒井忠順さん(中央)らが395年前の入部を再現。「金白檀塗」は徳川家康公の甲冑がモチーフ
金色に輝く甲冑を身に着けた忠勝公役の酒井忠順さん(中央)らが395年前の入部を再現。「金白檀塗」は徳川家康公の甲冑がモチーフ


2017年(平成29年) 8月16日(水)付紙面より

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古里と別れ惜しむ

 お盆を古里で過ごした人たちのUターンラッシュが15日、ピークとなり、庄内地方のJRの各駅や空港は家族連れらで混雑した。

 このうちJR東日本新潟支社管内では、14―17日に新潟駅で新幹線と接続する上り特急いなほ号に臨時列車4本を増発するなど対応。ピークとなった15日は、午前11時6分鶴岡駅発の上り特急いなほ8号が同駅発時点で指定席は満席となった。

 鶴岡駅にはこの日、お土産などを手にした家族連れや見送りの家族が訪れ、改札口やホームで別れを惜しむ姿が見られた。列車が到着すると、Uターン客が乗り込み、ホームで祖父母らが手を振っていた。

 横浜市から帰省した息子家族を夫婦で見送った市内の自営業、小竹幸一さん(68)は「寂しいの一言。小学生の孫たちはいとこたちと遊んで楽しかったようだ。また年寄りだけの生活に戻るが、孫たちの帰省が毎年の楽しみ」と話した。

 一方、庄内空港は東京便4便がほぼ満席となった。

ホームで祖父母との別れを惜しむ家族連れ
ホームで祖父母との別れを惜しむ家族連れ



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