2017年(平成29年) 8月18日(金)付紙面より
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酒田市は、同市が4月に「北前船寄港地・船主集落」として日本遺産に認定されたことを受け21日、市内の構成文化財や商工、観光団体の関係者らと「市日本遺産推進協議会」を立ち上げる。「北前船」ブランドを活用したお土産や観光商品の開発など、さまざまな分野で認定を地域の活性化に生かしていく。
同市は4月、北海道函館市、秋田県秋田市、新潟県新潟市、石川県加賀市、福井県敦賀市など全国7道県の11市町で申請した「荒波を越えた男たちが紡いだ夢空間?北前船寄港地・船主集落」というストーリーが日本遺産の認定を受けた。翌5月には、それまでの北前船寄港地日本遺産推進協議会(会長・丸山至酒田市長)は発展的に解消、新たに認定11市町に追加候補の4自治体を加えた15自治体で北前船日本遺産推進協議会を立ち上げ、全国の推進母体となっている。
市の推進協議会は、市民と一体となって、さまざまな分野で日本遺産を活用し、活性化につなげていく狙い。21日午前11時から市役所で設立総会を開き、当面の事業の展開方針などを話し合う。
当初の構成団体は市や商工、観光、国土交通省、JR、全日空、日本郵便、夢の倶楽協力会のほか、日本遺産の構成文化財として本間美術館、本間家旧本邸、相馬樓(平田牧場)など計16団体を予定している。夢の倶楽協力会は、山居倉庫の物産販売「酒田夢の倶楽」に納品している業者の組織。
市市長公室では「お土産品などは、既存のものに『北前船』を冠するなど少しの工夫で認定をうまく活用できるのでは」とした上で、「認定だけで地域が盛り上がるわけでなく、地元の人たちの取り組みが必要。協議会を通じ、具体的な取り組みを推進し、地域の活力につなげていきたい」と話している。
2017年(平成29年) 8月18日(金)付紙面より
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鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)の御鎮座140年式年大祭が17日、同神社拝殿などで行われた。ゆかりのある市民らが大勢参列し、神社創建から140年の節目を祝った。
荘内神社は1877(明治10)年、酒井家の歴代藩主を慕う庄内一円の人々によって鶴ケ岡城本丸跡に創建された。祭神は酒井家初代忠次公など4人の歴代藩主。多くの人々に「神社はん」として親しまれ、今年140年の節目を迎えた。
午前11時から行われた大祭には総代や崇敬者などをはじめ、神社本庁からの献幣使として山形県神社庁長の渋谷宣寛さんら約80人が参列。献饌や祝詞奏上、献幣、祭詞奏上に続いて、巫女による豊栄の舞の奉納、参列者による玉串拝礼などの神事が執り行われた。
式典後は参集殿に会場を移し、茶道裏千家流淡交会の呈茶と祝賀会が行われた。祝賀会では石原宮司があいさつで、「14日の荘内大祭宵祭り、15日の本祭りともに天候に恵まれ、たくさんの人の協力を賜りながらご奉仕できた。荘内神社創建以来140年、多くの人に支えていただいてきた。これからも皆さんのそばにいられるような神社でありたい」と謝辞を述べた。