2017年(平成29年) 8月22日(火)付紙面より
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第27回赤川花火大会が19日、鶴岡市の赤川河川敷で行われた。全国トップクラスの花火師たちによる計1万2000発を超える花火が夏の夜空を色とりどりに照らし、詰め掛けた大勢の観客を魅了した。
鶴岡青年会議所などで組織する実行委員会(佐藤友介委員長)が主催。今大会のテーマは「結夢(ゆめ) 笑顔あやなす悠久の華」。
午後7時すぎ、カウントダウンとともに壮大なオープニングでスタート。全国各地の花火師が技術を競い合う「割物花火」と「デザイン花火」、ストーリー仕立ての「ドラマチック花火」、市民からの募金を基にした「市民花火」などが次々と打ち上げられた。エンディングでは視界を埋めるような閃光(せんこう)と音楽が共演。観客から大きな歓声と拍手が起こっていた。
この日は主催者発表で過去最高となる約33万人(前年比約3万人増)が来場。飛散した花火の破片などに当たりけが人が出た前回大会を踏まえ、安全面を一層強化して臨んだ今大会だったが、気象的に恵まれて風による中断もなく、ほぼ予定通り進行した。大会実行委員会によると21日午前現在、花火の破片によるけが人の報告はない。
全国デザイン花火競技会の結果は次の通り。
▽デザイン花火の部=1北日本花火興業(秋田県大仙市)2太陽堂田村煙火店(長野県茅野市)3和火屋(秋田県大仙市)
▽割物花火の部=1菊屋小幡花火店(群馬県高崎市)2齊木煙火本店(山梨県市川三郷町)3紅屋青木煙火店(長野市)
2017年(平成29年) 8月22日(火)付紙面より
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鶴岡お祭りウィークの最後を飾る「おぃやさ祭り」が20日、鶴岡市中心地の山王通りで行われた。「庄内はえや節」の軽快な演奏が響く中、昼夜にわたり、華やかな衣装に身を包んだ踊り手たちが歩行者天国となった商店街で熱い踊りを繰り広げた。
江戸時代から明治初期にかけて盛んだった鶴岡の盆踊り文化の復活を目指し、踊り団体や商店街、企業などでつくる実行委員会(和田力委員長)が8月の山王ナイトバザールに合わせて開催している。13回目となる今回は、県外の7チームを含め、庄内各地の踊りチームや職場仲間など子どもから大人まで昼夜の部に計43団体、延べ約450人が出演した。
このうち「夜の舞(ぶ)」には12団体が出演。午後5時からのオープニングでは、「東北・北海道YOSAKOI旗振り連合勇姿会」をゲストに迎え、大きいもので40畳の広さの旗を長いさおを駆使してはためかせる旗振りの妙技を披露。68本の旗を順に持ち上げ波をつくるなど圧巻のパフォーマンスで観客を楽しませた。
引き続き「庄内はえや節」のバンドの生演奏による流し踊りがスタート。直線上の4エリアで各団体がオリジナルの振り付けを披露した。赤や白、黒の衣装に子どもたちも目元を強調したメークでばっちり決め、体全体を使って表現。過ぎ行く夏の涼しさを感じる中で、観客も一緒に盛り上がった。
会場では、観客が踊り子に「美躍シール」を貼って投票する観客投票も行われ、「おぃやさ大賞」には「パワフルグリーン百凜花」が選ばれた。