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2017年(平成29年) 8月26日(土)付紙面より

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日沿道 早期開通へ沿線地域さらに連携

 日本海沿岸東北自動車道(日沿道)新潟・山形県境地区建設促進大会が24日、新潟県村上市の市民ふれあいセンターで開かれ、朝日まほろば(新潟県村上市)―あつみ温泉間40・8キロの早期開通に向け、沿線地域や関係機関がさらに連携を強めて運動を展開することを誓い合った。大会には新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」のメンバー3人がゲスト出演し、若い世代にも日沿道の早期全線開通の必要性をアピール。昨年の庄内側に続き、来月には新潟県側で本線工事の起工式が行われることも報告された。

 今年で29回目となった大会は、来年の30回に向けたプレ大会の位置付けで開催し、鶴岡市や村上市をはじめ日沿道の沿線から地域住民ら約800人が参加した。主催者あいさつで、建設促進新潟・山形県境地区期成同盟会長の高橋邦芳村上市長が「全線開通への期待が高まっており、開通後に最も利用する世代にアピールする大会にしたい。早期開通には国の予算確保が重要であり、地域の熱い後押しと協力をお願いしたい」とあいさつし、9月9日に村上市大須戸地区で本線工事の起工式が行われることを報告した。

 国土交通省国土幹線道路部会委員の大串葉子新潟大准教授が「交通ネットワーク形成と地域づくり」と題して基調講演。高速交通インフラは使い切って維持、発展させなければならないとし、「高速道路で結ばれる鶴岡、村上の双方が互いの資源を利用して道路を使い倒すことが重要。開通に向け緊密に連携するための時間が今だ」と提言した。

 引き続きパネルディスカッションがあり、NGT48メンバーで村上市出身の本間日陽さん、秋田県出身の村雲颯香さん、新潟市出身の大滝友梨亜さんの3人がゲスト出演。榎本政規鶴岡市長と高橋村上市長が城下町観光、温泉、グルメについて両市のご当地自慢を行い、いずれも日沿道沿線の出身の3人が両市の魅力について語り合いながらどちらの市を訪れたいか判定するやりとりが繰り広げられた。

 国に要望する▽新潟・山形県境を結ぶ朝日温海道路(朝日まほろば―あつみ温泉間)の早期開通を図る▽地域が真に必要とする道路整備を計画的に推進するための予算を長期的かつ安定的に確保する―などとした大会決議を、期成同盟会副会長の榎本市長が読み上げ採択。最後に参加者全員でガンバロー三唱し、早期開通への気勢を上げた。

新潟・山形県境区間の早期開通に向け沿線地域が決意を新たにした建設促進大会
新潟・山形県境区間の早期開通に向け沿線地域が決意を新たにした建設促進大会


2017年(平成29年) 8月26日(土)付紙面より

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「会津史談会」来鶴 歴史学び交流深める

 福島県会津地方の郷土史研究会「会津史談会」(坂内實会長)の一行が25日まで1泊2日の日程で鶴岡市を訪れ、来年で150周年を迎える戊辰戦争の歴史を学び、地元の関係者と交流を深めた。

 同会は1931年に設立された歴史ある会。年間10回ほどの現地講座や講義で郷土の歴史に理解を深めている。現在の会員は268人。今回の庄内訪問は現地講座として「曾・庄同盟、鶴岡・庄内藩の史蹟探訪」と銘打ち、会員21人が参加した。

 24日朝に会津を出発し、同日午後に鶴岡へ。戊辰戦争で藩主が降伏した場となった旧庄内藩校致道館や酒井家ゆかりの致道博物館、大督寺にある酒井家墓所などを見学。致道博物館では酒井家第18代当主の酒井忠久館長が案内し、西郷隆盛による寛大な処分となった庄内藩の歴史などをあらためて説明した。

 坂内会長は「薩長軍によって全てを破壊された会津と違って、庄内藩はつくづく幸せ。来年の戊辰戦争150周年に向けて正しい歴史を伝えていきたい」と話していた。

 同日夜は湯野浜温泉のホテル「亀や」で酒井館長ら地元関係者も出席して懇親会。2日目の25日は温海地域の念珠関址などを見学し帰途に就いた。

来年の戊辰戦争150周年を前に福島・会津史談会のメンバーが東北の戊辰戦争の始まりの地である庄内を訪問=24日午後、鶴岡市の大督寺にある酒井家墓所
来年の戊辰戦争150周年を前に福島・会津史談会のメンバーが東北の戊辰戦争の始まりの地である庄内を訪問=24日午後、鶴岡市の大督寺にある酒井家墓所



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