2017年(平成29年) 8月3日(木)付紙面より
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酒田市の酒田港に2日、同港で初の外国船籍の大型クルーズ船となる「コスタ・ネオロマンチカ」(イタリア船籍、5万7000総トン、乗客定員1800人、クルー622人)が入港し、地域を挙げた体制で乗客をもてなした。
同船を所有するコスタクルーズ社の自社企画クルーズ「東北ねぶた祭りと日本海周遊・釜山」で、7月30日から8月6日まで7泊8日(一部は途中乗船も可)の日程で、博多(福岡県)から舞鶴(京都府)、金沢(石川県)、酒田、青森、釜山(韓国)、博多を巡るコースの4日目で入港した。
船は午前9時半に酒田港古湊埠頭(ふとう)に入港。埠頭には酒田を象徴する大獅子や酒田青年会議所の山車「日吉丸」を設置したほか、市民約1000人(市市長公室発表)が手を振るなどして出迎えた。酒田吹奏楽団が同市出身のシャンソン歌手・岸洋子さんの「夜明けのうた」などを演奏。同10時ごろに入管手続きなどを終えた乗客らが埠頭に降り立つと、羽黒山伏がほら貝を鳴らすとともに、やまがた舞子が歓迎した。さらに羽黒高チアリーディング部の演技や浄徳幼稚園の「もしぇのん・あののん音頭」、西荒瀬保育園の太鼓演奏などでにぎわいを演出した。
埠頭には酒や菓子、浜焼きなどの店、観光案内所を設置。埠頭と中町の間には10分間隔でシャトルバスを走らせ、乗客を街中に誘導した。その中町にも観光案内所やカフェ、甲冑(かっちゅう)・着物の着付け体験のコーナーなどを設け、スタンプラリーなどの企画で乗客に楽しんでもらった。同日午後7時半の出港時には、花火約300発で見送る予定。
市の関係者は「乗客やクルーに酒田は良かったと喜んでもらい、次につなげていけたら」と期待を寄せた。
2017年(平成29年) 8月3日(木)付紙面より
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全国高校総合体育大会(南東北インターハイ)の体操競技は1日、酒田市国体記念体育館で開会式を行い、開幕した。
同競技には各都道府県大会を勝ち抜いた選手、監督、合わせて約1000人が出場。今月4日まで男子6種目、女子4種目の計10種目で、団体、個人、種目別で勝敗を競う。
1日午後5時半から行われた開会式では、2階ギャラリーに各都道府県の選手・監督が着席。優勝杯返還などに続き、全国高校体育連盟体操専門部の山口彦則部長があいさつで「学校の教室で教科書から学ぶものは過去の出来事だが、体育館には教科書がなく、学ぶことは未来のこと。将来の夢をいっぱい持ち、活躍を」と激励した。
開催地を代表して丸山至酒田市長が「酒田は北前船の寄港地として繁栄した。悔いのない大会として演技し、競技の合間には友情を深めて」、地元の高校生を代表し、南東北総体飽海地区推進委員長の金子南奈さん(酒田光陵高3年)が「酒田は約300年前、砂丘が広がり不毛の地だったが、本間光丘が植林を続け、この地に緑をよみがえらせた。その根底の精神は『世のため人のために』。本大会も『大会に関わる全ての皆さんのために』という精神で盛り上げたい」とそれぞれ歓迎の言葉を述べた。
選手宣誓では、庄内総合高3年の亀山雄矢さん、酒田光陵高3年の桑原そらさんの2人が山口部長に向かい、「応援してくれた方々に少しでも恩返しできるように、山形の米『つや姫』のように粘り強く、キラキラと輝く演技をする」と力強く宣誓した。
男女とも、本県の2チームを含む48チームが6チームずつ8グループに分かれ、2、3日は予選。成績上位者が4日の決勝に進む。