2017年(平成29年) 8月4日(金)付紙面より
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国内唯一のユネスコ食文化創造都市である鶴岡市に長期滞在しながら歴史と食文化を体験する「国際インターンシップ・サマープログラム」として、世界7カ国の大学院生ら16人が、27日(日)まで約1カ月にわたり鶴岡に滞在し学びを深めている。19日(土)に行われる赤川花火大会の設営準備にも携わる。
イタリア食科学大との3カ年の戦略的連携協定を締結するなど食を通し世界と交流する中で、鶴岡の食を学ぶ新たなプログラムの構築と、地域住民も共に学び合う食文化交流に結び付けていこうと同市が初めて企画。イタリア食科学大やパルマ大などの学生・大学院生やフードジャーナリストなどイタリアを中心に米国、ドイツ、ハンガリーなどから参加している。
1日に来鶴し、2日はJR鶴岡駅前にオープンした食文化情報発信拠点施設「フーデェヴァー」でオリエンテーション。山形大農学部の江頭宏昌教授のレクチャーなどに続き、今回初めての試みとなる鶴岡青年会議所などでつくる実行委員会が主催する赤川花火大会への参加協力について説明した。赤川花火大会実行委員会の佐藤友介実行委員長ら関係者が赤川花火について紹介し、「大会運営のスタッフ用に花火大会当日に鶴岡の食材を使って150―200食の食事の提供をお願いしたい」と依頼した。
今後、一行は由良漁港の視察やナメコ菌打ち、精進料理、日本酒などについて学びながら、赤川花火大会でのメニューについて詰めていく。
2017年(平成29年) 8月4日(金)付紙面より
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米国マサチューセッツ州ケープコッドの中学生たちが先月31日―今月6日の6泊7日の日程で酒田市に滞在し、ホームステイや日本の文化体験などを通じて地元の青少年や住民と交流している。2日には市役所を表敬訪問し、丸山至市長と懇談した。
訪れたのは、ケープコッド(半島)のハーウィッチ町にあるケープコッド・ライトハウス・チャータースクール(CCLCS)の13、14歳の生徒8人と教師2人の計10人。1995年度に旧松山中(現東部中)に赴任していた外国語指導助手の紹介で同校の生徒が米国を訪問したのをきっかけに交流が始まり、99年に両校は姉妹校の盟約を締結。CCLCSと東部中の生徒はほぼ隔年で相互に行き来し、昨年度まで米国側から9回81人、酒田側から13回104人が訪問している。米国側からの訪問は2015年以来。
この日、CCLCSの生徒たちは、昨年度に東部中生として米国を訪問し、今回ホームステイの受け入れ先になっている中・高校生たちと一緒に市役所を訪問。丸山市長は「日本の地方都市で充実した体験を。特に今、酒田は一年で最もにぎわう季節で、踊りパレード(4日の甚句流し)や花火ショー(5日)など夏の風物詩を楽しんで」と歓迎。CCLCSのジェニファー・ウィリアムズ先生は「本校ではグローバル・パートナーシップ(世界との協調)を大きなテーマに掲げている。この交流プログラムは有意義で、生徒たちの人生を豊かにする素晴らしいもの。これからもこの交流が続くことを願う」とあいさつした。
懇談で米国の生徒たちは「酒田は美しい」「ラーメンがおいしい」など酒田の印象を語った。通訳は、かつて東部中生としてケープコッドを訪問した高校生を含む青少年が務め、交流プログラムの成果の一端を垣間見せた。
一行は、1日は鶴岡市の羽黒山見学、2日は山居倉庫や山王くらぶでの傘福作りなどを体験。3日は松山地域での寺社巡りやすし作り、4日は甲冑(かっちゅう)着付け、甚句流しへの参加など多彩なプログラムを体験の予定。