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2017年(平成29年) 8月5日(土)付紙面より

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2大学と学術交流協定 公益大

 東北公益文科大(酒田市)の吉村昇学長は3日に会見を開き、中国・上海市の上海交通大、東京都豊島区の大正大とそれぞれ学術交流協定を締結したと発表した。海外の大学と協定を結ぶのは7校目。国内の高等教育機関とは5ケース目。

 上海交通大は、北京大や精華大などと並び中国を代表する世界でもトップクラスの名門大学。江沢民元国家主席の出身大学としても知られ、現在は約3万6000人が学んでいる。吉村学長が秋田大工学資源学部長を務めていた10年ほど前、交通大で特別講演を行った縁で、先月20日に人文学部に当たる「人文学院」の劉建新・党委書記と協定を交わした。公益大生が中―長期にわたって同学院に留学できるようになるほか、公益大でも留学生を受け入れる。

 一方、大正大は1926年の創立。6学部があり現在は約5000人が学んでいる。昨年4月に地域創生学部を設置。今月1日に大正大学内で行われた締結式に立ち会った神田直弥学部長によると、「地域」をフィールドとして人材を育成するなど、公益大の教育と通じる部分が多いことから今回の締結に至ったという。吉村学長と大塚伸夫学長が交わした。学生の派遣・受け入れ、人材育成プログラムの開発などで連携していくという。

 吉村学長によると、公益大は現在、他の2大学と協定締結に向けた準備を進めているという。吉村学長は「さまざまな言語が飛び交うキャンパスを構築したい。世界に目を向ける教育を進めていきたい」と話した。

国内外2大学との学術交流協定締結を発表する吉村学長(右)。左は神田学部長
国内外2大学との学術交流協定締結を発表する吉村学長(右)。左は神田学部長


2017年(平成29年) 8月5日(土)付紙面より

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城下町のシンボル・市民の憩いの場「鶴岡公園」 新たな整備の在り方探り意見交換

 鶴岡市の鶴岡公園環境整備懇談会が3日、市職員研修会館で開かれ、同公園の今後の整備の在り方について関係者が意見交換した。市は同公園の整備基本計画の変更に向け、同懇談会など多方面から意見を聞き、本年度内をめどに整備方針を取りまとめ、来年度には実施設計を策定する考え。

 城跡として城下町のシンボルであり、市民の憩いの場となっている鶴岡公園の整備については、旧鶴岡市が1965(昭和40)年に基本計画を策定し、時代に合わせて見直すとともに、計画に沿った整備を行ってきた。

 同公園と鶴岡市役所の間の県道の拡幅事業が計画されている。市はこれに合わせ、猿舎や禽舎などを解体、撤去した跡地の正面広場や、鶴岡南高、鶴岡工業高前の堀端の公園周辺道路の整備を中心に新たな整備方針をまとめることにした。

 整備計画を協議する懇談会は地元の文化財や観光、まちづくり団体の関係者、近隣町内会、樹木医、学識経験者ら委員14人で構成。市と早稲田大総合研究機構とのまちづくりに関する協定締結を基に、同大研究院の佐藤滋教授らが加わり、整備計画づくりを支援する。

 この日は新メンバーによる初会合となり、会長に野堀嘉裕山形大名誉教授、副会長に酒井忠久致道博物館長と齋藤善二馬場町内会長を選出。2班に分かれ、鶴岡公園内と周辺を歩いて現状を確認した後、公園整備の在り方をテーマにワークショップ形式で意見を出し合った。

 中心課題の正面広場については、大手門の再建やバラ公園を廃止した上での一般車両用駐車場の整備など、高校前道路の整備では無電線化やカラー舗装などによる歩道と車道の区別化などの意見が出された。

 また、公園全体に関して「観光客の視点による案内板が不足している」「大寶館は鶴岡のランドマーク。公園内の休憩、飲食施設として活用してカフェを開設する」「土塁など歴史を伝える遺構を見えやすくする」「桜の公園として樹木を整理する」「親子連れが遊べる遊具を設ける」といった意見も出された。

 市は今年10月までに整備方針案を市民に提示し、一般参加も含めた意見交換を行うなどして来年1月までに整備計画案を取りまとめる。

鶴岡公園の整備の在り方について意見を出し合った懇談会のワークショップ
鶴岡公園の整備の在り方について意見を出し合った懇談会のワークショップ



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