2017年(平成29年) 9月3日(日)付紙面より
ツイート
酒田市の学校法人「天真林昌学園」(齋藤善明理事長)が進める天真学園(浜田一丁目)、酒田南(南千日町)の全日制2高校の統合計画で、来年4月に開校する新酒田南高の校舎として活用する天真学園高の校舎・体育館耐震改築工事が終了し1日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。今月13日(水)から供用を開始する。
少子化に伴う生徒数の減少に加え、天真学園は1962年、酒田南は77年の建設と校舎の老朽化を受けて建て替えの必要性から一昨年12月の理事会・評議員会で統合を決定した。JR酒田駅に近いことや敷地の使い勝手の良さから、現在の天真学園敷地内に校舎を整備、昨年7月から改築工事を進めてきた。
同法人作成の工事概要によると、1万5969平方メートルの敷地に完成した新校舎は鉄骨造3階建てで、延べ面積は4295平方メートル。1階に職員室や校長室、調理実習室、事務室、食堂などを配置。教室は2、3階に置き、2階にはこの他、理科室、音楽室、コンピューター室などが入る。棟続きの新体育館は鉄骨造平屋建てで1584平方メートルの広さ。
竣工式は校舎1階食堂で行われ、学校法人や市、工事関係者約60人が出席。祝詞奏上などに続き齋藤理事長、齋藤正典天真学園高校長、生徒を代表して鈴木未空生徒会長らが神前に玉串をささげた。引き続き場所を同市のホテルリッチ&ガーデン酒田に移し、竣工祝賀会を開いた。
同法人によると、今月11(月)、12(火)の両日に引っ越し作業を行い、13日から校舎・体育館とも供用を開始。その後、図書館を残して現校舎を解体し、跡地にグラウンドを整備する。
2017年(平成29年) 9月3日(日)付紙面より
ツイート
庄内浜の底引き網漁が1日、解禁した。各漁港は漁を終えた漁船が続々と帰港し、約2カ月ぶりの水揚げに活気づいた。
底引き網漁は、袋状の網を海底で引き回して魚を捕る漁法。庄内沖では9月から翌年の6月いっぱいが漁期となっており、魚の産卵期となる7、8月は資源保護のため禁漁。
鶴岡市の由良漁港ではこの日、未明から5隻が出港。同日午後3時半ごろから漁を終えた漁船が次々と帰港し、クチボソガレイ、ノドグロ、アンコウ、タコ、タイ、タラなどの魚箱の荷降ろしを行った。その後、県漁業協同組合由良総括支所内で早速、魚の選別と箱詰め作業が行われ関係者は大忙し。宝寿丸の和田均船長(68)は「クチボソガレイが目当てだったが、あまり思い通りにはいかなかった。今後に期待」と話していた。水揚げされたものは、同漁港で夕競りにかけられた後、翌2日から県内の店頭に並び始めるという。