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2018年(平成30年) 1月18日(木)付紙面より

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高速交通インフラ整備を

 庄内開発協議会(会長・丸山至酒田市長)は16日、麻生太郎副総理兼財務大臣に庄内地域の高速交通基盤整備の促進を要望した。麻生副総理は同日夜に鶴岡市のグランドエル・サンで開かれた鶴岡商工会議所(早坂剛会頭)の新年祝賀会に出席し、この席上、丸山市長が要望書を手渡した。麻生副総理は「ミッシングリンク(未整備区間)はつながないといけない」と述べ、早期の高速道路網整備の必要性に理解を示した。

 要望書では、地方創生を実現するためにも高速交通基盤の整備は不可欠であるとし、▽日本海沿岸東北自動車道と地域高規格道路「新庄酒田道路」の整備促進▽庄内空港の滑走路を2500メートルへ延長するための国庫補助採択要件の拡充▽羽越新幹線を整備計画路線に格上げするための法定調査の実施―の3つを挙げた。

 鶴岡商議所の新年祝賀会には来賓を含め約270人が参加。早坂会頭のあいさつに続き、麻生副総理が国内外の経済情勢や日本のものづくりの重要性などについて1時間ほど講演した。

 講演終了後、丸山市長と同協議会の新田嘉一最高顧問、副会長の皆川治鶴岡市長、加藤鮎子衆院議員(山形3区)が登壇。丸山市長が「日本経済に貢献するためのツールとしても庄内地域のインフラ整備をお願いしたい」と述べ、要望書を手渡した。

 麻生副総理は「道路を整備すれば、(地域の)生産性が上がるということを示すことが肝心だ」と述べた。麻生副総理は17日、鶴岡市の慶應義塾大先端生命科学研究所やスパイバー、市文化会館「荘銀タクト鶴岡」を視察した。

庄内地域の高速交通基盤整備促進の要望を受けた後、記念撮影に応じる麻生副総理(中央)と庄内開発協の役員ら=16日、鶴岡市のグランドエル・サン
庄内地域の高速交通基盤整備促進の要望を受けた後、記念撮影に応じる麻生副総理(中央)と庄内開発協の役員ら=16日、鶴岡市のグランドエル・サン


2018年(平成30年) 1月18日(木)付紙面より

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勝ち残れる産地へ

 「2018米づくりフォーラムin庄内?勝ち残れる米産地をめざして?」が16日、三川町のいろり火の里なの花ホールで開かれ、講演を通しブランド化や今秋にデビューする県の新品種「雪若丸」の栽培技術などについて学んだ。

 庄内地域の関係機関などでつくるオールやまがた米づくり日本一運動庄内地域本部、山形「つや姫」「雪若丸」ブランド化戦略推進本部庄内地域本部、庄内地域つや姫マイスターの会(事務局・県庄内総合支庁農業技術普及課・酒田農業技術普及課、全農県本部)が主催した。

 この日は庄内一円の行政や農協、生産者、一般などから約200人が参加。明治38年創業の米専門店「山田屋本店」(東京都調布市)の秋沢淳雄社長が「小売店から見た新品種と販売戦略」、県農業総合研究センター水田農業試験場の柴田康志研究主幹兼副場長が「『雪若丸』の特性を活(い)かす栽培技術について」と題しそれぞれ講演。

 このうち秋沢社長は生産者の高齢化、人口減少といった国内の米市場が縮小する中で、ブランド米とは「産地が地道にものづくりをした結果、おいしいといった消費者との価値観の共有がブランドになる」と解説。ブランド米として定着しつつある「つや姫」に続いて登場する「雪若丸」については、「粘りがあって強い弾力のある米が主流となる中で、ササニシキが欲しいといった違うタイプの米を求めるマーケットもある。ここで断トツのシェアを狙うべき。つや姫と競合しない、ターゲットを絞り込んで」と話した。

 講演の合間には、今秋にデビューする「雪若丸」のわさび巻きの試食もあり、粒が大きく酢飯にも合うという米の味を確かめた。

庄内という地域ブランドとして海外も視野に入れてなどと話す秋沢社長
庄内という地域ブランドとして海外も視野に入れてなどと話す秋沢社長

「電若丸」のわさび巻きを試食する参加者たち
「電若丸」のわさび巻きを試食する参加者たち



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