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2018年(平成30年) 1月27日(土)付紙面より

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4月15日開業 JR新潟駅

 JR新潟駅で進められている上越新幹線と羽越本線の同一ホーム乗り換えの開業日が、4月15日(日)に決まった。米山隆一新潟県知事、篠田昭新潟市長、今井政人JR東日本新潟支社長が25日、同駅で開業日を発表した。羽越本線特急いなほと上越新幹線が隣り合わせで乗り換えでき、利便性が大きく向上する。新潟支社によると、いなほの同一ホーム乗り換えは、運行される7往復のうち下りは6本、上りは5本となる。

 新潟駅に乗り入れる在来線を高架化する同一ホーム事業は新潟県、新潟市、JR東日本の3者が事業主体となり、新潟駅周辺整備事業に伴う連続立体交差事業と一体的に整備が進められている。今回は、在来線高架駅の第1期として開業する。

 現在、地上を走る在来線と高架ホームに乗り入れる上越新幹線との移動には、高低差約16メートルの階段を利用しなければならない。高齢者や子ども連れ、大きな荷物を手にした帰省客や旅行者にとって、階段の上り下りは負担となっている。新幹線といなほの同一ホーム化により平面でスムーズに乗り換えでき、階段の上下移動が解消されるとともに、乗り換え時間も短縮できる。

 新幹線と在来線のホームは柵で仕切られ、乗り換え専用改札が2カ所設けられる。新幹線と在来線特急の同一ホーム化は、恒久施設としては全国初という。

 米山知事ら3人がこの日、上越新幹線から降り、新幹線側のホームドアと設置前の自動改札機のスペースを通過し、乗り換え時の移動のデモンストレーションを行い、報道陣に公開した。米山知事は「非常に便利になった。(羽越本線沿線の新潟県の)県北から庄内エリアへの接続が非常に良くなるので広域観光がさらに花開くよう発展に努めたい。インバウンドでもPRしていく」と期待感を示し、篠田市長は「重い荷物を持っていてもすっと移動でき、負担が軽くなる。鶴岡、酒田両市長から一日も早く開業してほしいとお願いされていた。ようやく庄内の人たちに少し胸を張れる」と語った。

 今井支社長は「庄内との観光流動に寄与できる。新潟・庄内エリアのデスティネーションキャンペーンにもつなげていきたい」と話した。この日、新潟駅東側連絡通路には、「開業まであと80日」と電光表示し、いなほと新幹線の同一ホーム乗り換えイメージを描いた大型のカウントダウンボードもお目見えした。

 同一ホーム乗り換え以外の下りいなほ7号と、上りいなほ10、12号については、1階分の階段を使っての乗り換えとなる。

新潟駅の新幹線・在来線同一ホーム乗り換えイメージ(乗り換えイメージを表したもので、実際の状況とは一部異なる)=新潟市提供
新潟駅の新幹線・在来線同一ホーム乗り換えイメージ(乗り換えイメージを表したもので、実際の状況とは一部異なる)=新潟市提供

デモンストレーションで新幹線ホームから改札スペースを通過して在来線ホームに向かう米山新潟県知事(右から2人目)と篠田新潟市長(同3人目)
デモンストレーションで新幹線ホームから改札スペースを通過して在来線ホームに向かう米山新潟県知事(右から2人目)と篠田新潟市長(同3人目)


2018年(平成30年) 1月27日(土)付紙面より

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入館者30万人 鶴岡市立藤沢周平記念館 命日の26日に突破!!

 鶴岡市立藤沢周平記念館の入館者数が26日、2010年4月の開館以来、30万人を突破した。偶然にもこの日は藤沢さんの命日。節目の入館者となった同市西目、自営業、諏訪一郎さん(83)は「運命を感じる」と話した。

 30万人入館のセレモニーは同日午前、市職員が見守る中エントランスホールで行われ、記念品として、同記念館の図録、1年間有効の年間入館券、藤沢さんの長女・遠藤展子さんの近著「藤沢周平 遺された手帳」などが手渡された。

 「暇があれば読ませてもらっている」という諏訪さんはこの日、藤沢さんの人柄や作品をしのぶ「寒梅忌」(28日)の日程を確認しようと、ふらりと来館。「30万人目ということで思いがけず、びっくり。知らずにいたが今日が命日ということで、引き寄せられたのかも」とし、「藤沢さんは郷土の誇り。藤沢作品が市民の間にもっと浸透してもらいたい。記念館の役割にも期待」と話した。

 同記念館の入館者数は、オープンから約1年で10万人、約3年5カ月で20万人をそれぞれ突破。4割が市内からの来館者とみられ、同館では「今回の節目を、地元の方からより多く足を運んでもらうきっかけにしていきたい」としてい
る。

記念品を受け取る30万人目の入館者となった諏訪さん(右)
記念品を受け取る30万人目の入館者となった諏訪さん(右)



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