2018年(平成30年) 9月4日(火)付紙面より
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認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指してたすきをつなぐリレーイベント「RUN伴(とも)」が1日、庄内地域で初めて行われた。認知症当事者や家族、支援者ら125人がそろいのオレンジ色のTシャツに身を包んでゴールを目指し、認知症への理解を訴えた。
RUN伴は北海道から沖縄まで全国で行われており、県内では有志が実行委員会を組織して2年前から内陸で実施。今年は庄内地域でも有志が実行委員会(鷲田良平委員長)を組織して初めて開催した。
この日は午前8時、酒田市浜松町の山容病院をスタート。酒田市、三川町、鶴岡市で設定されたコースを走り、ゴールの鶴岡市役所までたすきをつないだ。午後1時15分すぎ、参加ランナーが到着すると応援者から「お疲れさま」と拍手が送られた。
参加ランナーの佐藤高彦さん(36)は「病院に勤務しているので認知症は身近な病気。イベントの盛り上げに協力できればと参加した。機会があれば職員や患者さんと一緒に走りたい」と感想。実行委員会広報の小柳朋之さん(37)は「天候にも恵まれ、多くの参加や応援があって良かった。これからも続けて認知症への理解を広げたい」と話していた。