2018年(平成30年) 1月25日(木)付紙面より
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新潟県全域と本県庄内地域をエリアとしたJRの大型観光企画「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン(DC)」の本番(2019年10月1日―12月31日)に向けて23日、事業推進母体となる両県などが参加した同DC推進協議会が新潟県庁で設立され、事業概要が発表された。「日本海『美食旅(ガストロノミー)』をキャッチフレーズに、両エリアに共通する「食」「酒」などの魅力を中心に歴史や伝統、暮らし、風土などをアピールする。
DCは、JRグループと自治体・地域の行政と観光事業者が合同で実施する大型観光キャンペーン。新潟県と庄内地域が対象となるDCの開催は、新潟DCの中に庄内エリアも含まれた2009年以来、2回目。
18年4月に新潟駅での新幹線・在来線同一ホーム乗り換えで利便性の大幅な向上が図られることに加え、20年の東京オリンピック・パラリンピックイヤーも見据えたインバウンド需要の取り込みに向けて外国人観光客の誘客促進などが期待される。今年にプレDC(10月1日―12月31日)、20年にアフターDC(10月1日―12月31日)を行う。
この日は推進母体となる同協議会の設立総会が行われ、米山隆一新潟知事、吉村美栄子山形知事、今井政人JR東日本新潟支社長を顧問に、総合プロデューサーに新潟県魚沼市を拠点に活動する雑誌「自遊人」編集長の岩佐十良(とおる)さんが就任。会長には新潟県観光協会の高橋正会長が就いた。
引き続き、共同記者会見が行われ、キャッチフレーズなどを紹介。ガストロノミーは「美食学」のことで、おいしさだけでなくその土地に内包された歴史や文化を尊重し、表現し昇華させた料理を意味。今回のDCでは食というワンテーマに絞って情報発信し、食を軸に産地や暮らしなどをエリアに沿ってストーリーで紹介する。庄内エリアのサブキャッチフレーズは「おいしい食の都 庄内」とし、「出羽三山に息づく精神文化」として精進料理やだだちゃ豆などの在来作物、酒田フレンチなど食の都庄内をPRする。
今後、2月14日(水)に本県の推進部会となる同DC協議会県推進部会(仮称)を設立し、受け入れ体制の準備などを進める。
2018年(平成30年) 1月25日(木)付紙面より
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庄内総合高校の生徒たちによる作品を紹介する特別展「庄内総合高校芸術展」が、庄内町の内藤秀因水彩画記念館で開かれている。高校生ならではの視点で作られた若さあふれる作品が、訪れた人たちを楽しませている。
町内にある同校の取り組みとその生徒による作品を広く紹介する場として同記念館が毎年開催。今年は同校美術部・書華道部による作品と、美術の授業で制作された作品148点が紹介されている。
会場には高校生のパワフルな作品がずらり。地域住民から依頼されて描いたふすま絵「柳川美鳥図」や版画で描かれた自画像、彫刻「アゴの焼き干し」、紙粘土で作られたお菓子をはじめ、写真や書、プロモーションビデオ、油絵などを紹介。自画像は「誰もがホレてしまう16歳」「今はまだ15歳」「ガッツな15歳」「一発勝負だ16歳!!」「不安定な16歳」など高校生らしいユニークなタイトルが付けられ、会場を訪れた人たちは一点一点の前で足を止めてじっくりと楽しんでいた。
同記念館では「楽しんで作ったのが伝わってくる作品ばかり。楽しむことの大切さを思い出させてくれる展示」と話している。展示は28日(日)まで。