2019年(令和1年) 11月9日(土)付紙面より
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鶴岡市内の小中学生による「論語書道」の作品展が8日から市中央公民館で始まった。論語の一節を書いた力作とともに、庄内論語に学んだ旧庄内藩校致道館の教育精神を紹介している。
致道館の教育精神や伝統文化の継承に取り組んでいる致道館文化振興会議(会長・橋本政之荘内日報社社長)が、公益信託荘内銀行ふるさと創造基金、公益信託鶴岡信用金庫学事体育振興基金の助成を受け開催。今年で22回目。小学4―6年生から427点、中学1―3年生から102点の計529点の出品があり、特別賞、金賞、銀賞、銅賞の入賞209点を含め、全作品を展示した。
「親子で楽しむ庄内論語」の一節から、学年ごとの課題「以文会友」(小5)、「本立道而生」(小6)、「学以致其道」(中1)、「礼之用和為貴」(中3)などに小学生は楷書、中学生は草書で取り組んだ。会場には子どもたちの力作とともに、論語解説が添えられている。また、庄内論語の素読音声を流し、写真や資料で致道館と同振興会議の取り組みも紹介。中学2年の孫の作品を見に来たという祖父母は「小学1年から続けている成果が伝わる」などと話していた。
展示は11日(月)まで。10日(日)午前10時半から、展示会場で入賞者の表彰式が行われる。