2019年(令和1年) 12月11日(水)付紙面より
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鶴岡市の鶴岡中央高校(遠田達浩校長)で6日、桜美林大が首都圏を中心に展開している高校生のためのキャリア支援プログラム「ディスカバ!」を実施した。同市湯野浜地区の観光の取り組みなどに着目する同大ビジネスマネジメント学群の学生が訪れ、高校生に地元・鶴岡の観光ビジネスを見つめ直すきっかけを提供した。
この日は、鶴岡中央高総合学科情報科学系列の3年生38人を対象に実施。大学生が学んでいる航空・観光ビジネスの学習内容を映像や写真を使って紹介した後、大学生は自身の出身地について文化財、有名人などを挙例しながらPR。これに続き高校生は実践としてグループごとに分かれ、大学生に対し地元・鶴岡の魅力を伝えるプレゼンテーションを行った。鶴岡へ足を運んでもらうにはどう伝え、どこを紹介するかなどを制限時間内で話し合い、「鶴岡には何があるんだろう」「あの場所にまだ行ったことがない」などの声が飛び交う中、地元間で有名なラーメン店やこれからの季節に楽しめるタラ汁などの食べ物、加茂水族館や温泉といった観光名所にテーマを絞り、意見を出し合っていた。各グループのプレゼンテーションを評価した大学生は、なぜPRしたいと思ったのかなど理由を高校生に聞き返すことで、より理解度を深めていった。3年生の岩浪更紗さん(18)は「今回の講義を受けて鶴岡の観光がここまで盛んだとは思っていなかった。いい機会になった」と話した。
同大ビジネスマネジメント学群では、東北芸術工科大とのコラボレーションで客室をリノベーションした湯野浜温泉「亀や」の取り組みや、LCCジェットスターの庄内空港新規就航の背景、温泉未利用熱を活用した湯野浜温泉街の省エネ事業などの事例から同地区に着目。同大の働き掛けにより今回、同市での企画が実現した。