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2019年(令和1年) 7月24日(水)付紙面より

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庄内―成田線8月1日就航記念 観光振興考える

 格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパン(千葉県成田市、片岡優社長)による庄内空港と成田空港を結ぶ路線の新規就航を記念した観光誘客セミナーが8月2日(金)、鶴岡市先端研究産業支援センター・レクチャーホールで開かれる。航空マーケティングと観光による地域活性化ビジネスの専門家が講演し、成田空港と結ばれるLCCを活用した今後の庄内地域の観光振興を考える機会とする。

 庄内―成田線は8月1日に就航し、180人乗りのエアバスA320型機が1日1往復する。運航は成田発午後1時、庄内着同2時5分、折り返し便は庄内発同2時50分、成田着同3時55分。同社の成田空港発着路線は国内各地のほか、香港や台湾、フィリピン、中国との間にもあり、成田を拠点にした庄内への旅行者増につながることが期待されている。

 観光関係者などを対象にする観光誘客セミナーは、国内外向けのプロモーションやコーディネーションなどを手掛けるソラリス・スペース(東京)が企画・主催し、庄内空港利用振興協議会、庄内観光コンベンション協会、DEGAM鶴岡ツーリズムビューローなどの協力で開催する。

 「LCCがもたらす観光ビジネスのチャンスと今日から始めたい誘客アクション」をテーマに2部構成で開催。午前10時からの第1部では、東洋大国際観光学部の野村尚司教授が「LCCが変える旅行のカタチ ジェットスター就航がもたらす地域への貢献とは」と題して講演。同10時50分からの第2部では、JTB総合研究所交流戦略部の山下真輝部長・主席研究員が「自然・食・文化を活(い)かした体験型ツーリズムによる観光振興について」と題して講演する。

 参加無料だが、今月26日(金)までにファクスや電子メール、オンラインフォームでの事前申し込みが必要。問い合わせは、セミナー運営事務局のソラリス・スペースの丸雄さん=電080(9500)4782=か、今野さん=電070(6478)7121=へ。


2019年(令和1年) 7月24日(水)付紙面より

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山形大農学部2年生と研究生 就職、定住へ鶴岡の産業学ぶ

 山形大農学部の2年生と研究生を対象にした企業見学会が22日、鶴岡市内の2企業で行われ、学生たちが就学地の産業に理解を深めた。

 学生たちに同市の産業の特色や企業活動への関心を高めてもらおうと昨年に引き続き、山大農学部と鶴岡市が共催。この日は学生約60人が、東京に本社がある高研鶴岡工場(同市宝田一丁目)と丸善食品工業鶴岡工場(同市宝田三丁目)を訪れた。

 このうち高研鶴岡工場では、医療分野で用いられている多様なメディカルプラスチック製品や、医療や看護、救急救命の教育をサポートする生体モデル、医療用や化粧品原料のコラーゲン製造と製品開発など、同社製品と会社概要の説明を受け、工場内の生産工程の一部を見学。同社担当者は「学生のインターンシップも受け入れているのでより現場の雰囲気を味わうことができる」と紹介していた。

 学生たちは、世界で7―8万体が流通している生体モデルの赤ちゃん「コーケンベビー」を抱いたり、採血などのトレーニングを行う「腕自慢」など同社製品にも触れ、体験的に健康を支えるものづくり企業について理解を深めた。

 千葉県船橋市出身で食品・応用生命科学コース2年の増子祐介さん(20)は「生体モデルのリアルさに驚いた。地元の食物から化粧品原料も生産していると聞き、食品系の学びに関連ある職種の広がりも感じることができた」と話していた。引率した藤科智海准教授は「県外出身の学生が多いので、就学地の産業のことを知ってもらうことで就職や定住などにつながっていけば」と話していた。

 山大農学部の学生たちは今月8日にも本長(同市大山一丁目)とまいすたぁ(三川町)の企業見学を行った。

生体モデルなどに触れ、説明を受ける山大農学部の学生たち=高研鶴岡工場
生体モデルなどに触れ、説明を受ける山大農学部の学生たち=高研鶴岡工場



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