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2019年(令和1年) 8月28日(水)付紙面より

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早坂鶴岡商工会議所会頭が勇退

 鶴岡商工会議所の早坂剛会頭(80)=エル・サン代表取締役会長=は27日、鶴岡市の同商議所会館で開かれた常議員会で、今期(10月末任期満了)限りで勇退する意向を明らかにした。後任について早坂会頭は常議員会で、「検討している」と述べた。新会頭には加藤捷男副会頭(77)=鶴岡信用金庫会長=の就任が見込まれる。

 早坂氏は同商議所の議員などを経て2001年10月に副会頭を務め、07年11月に本山彌氏(庄内交通社長)の後任として第16代会頭に就任した。現在4期目。会頭として中期行動計画の策定、新商議所会館建設、高速道路や庄内空港機能拡充などインフラ整備に力を注いだ。

 この日の常議員会で、議員から進退を問われた早坂氏は「4期12年となる今期で退任させていだたく。後任は検討している。9月の常議員会で、はっきりさせたい」と述べた。

 加藤氏は03年6月から鶴岡信金理事長を務め、15年6月から会長。鶴岡商議所では常議員などを経て16年4月に副会頭に就任した。新会頭は11月に開かれる議員総会で正式に選出される。


2019年(令和1年) 8月28日(水)付紙面より

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出羽三山 山伏修行「秋の峰」始まる

 出羽三山神社(宮野直生宮司)で受け継がれている山伏修行「秋の峰」が26日から羽黒山、月山、湯殿山で始まった。9月1日までの7日間、全国から入峰(にゅうぶ)した165人が三山の自然に身を委ね、修験者となるための荒行を積んでいる。

 同神社の山伏修行は、出羽三山の開祖・蜂子皇子による羽黒派古修験道を受け継ぐとされる。秋の峰は年に4回の入峰修行「四季の峰」の中でも一般に公開された最大級のもの。初日の26日は正午すぎ、峰入りの行列が手向地区の下宿(明光院)を出発。宿坊街から随神門、秋の気配が漂う羽黒山中の石段を上り、神拝詞の大合唱とほら貝の音を響かせながら山頂に向かった。今年は40人ほどの初入峰者がおり、「列から遅れるな」と先輩山伏のげきが飛んでいた。

 穏やかな表情で五重塔を拝していた千葉県君津市の高石進(山伏名・隼希)さん(78)は今年で入峰18年目。「大病もしたが、峰入りを続けているおかげで今がある。満願(20年)まで続けられるかは分からないが、感謝の気持ちで臨みたい」と話した。

 修験者たちは羽黒山頂近くの吹越籠堂(ふきこしこもりどう)にこもりながら、月山山頂や東補陀落(ひがしふだらく)などを拝する「山駆け」、トウガラシなどをいぶした煙の中に身を置く「南蛮いぶし」など擬死再生の荒行に挑む。

出羽三山神社の秋の峰が始まり、修験者たちが羽黒山中にほら貝の音を響かせた
出羽三山神社の秋の峰が始まり、修験者たちが羽黒山中にほら貝の音を響かせた



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