2024年11月25日 月曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2020年(令和2年) 2月11日(火)付紙面より

ツイート

地震後初の大山新酒・酒蔵まつり 県内外から日本酒ファン3300人堪能

 昨年6月の本県沖地震で酒蔵などが被災した鶴岡市大山地区で8日、「第25回大山新酒・酒蔵まつり」が行われた。応援消費や復旧の多くの支援を受けた4酒蔵は、感謝を込めて仕込んだ新酒で歓迎。県内外から訪れた日本酒ファン3300人超を喜ばせた。

 酒どころ大山のPRとともに地酒の消費拡大、地域振興や交流人口の増加につなげようと、地元を中心とした実行委員会が1996年から行っている人気イベント。今年で25回目。

 天候に恵まれたこの日正午近くになると、街中にはしっかりと着込んだ酒蔵巡りの客たちが大勢繰り出した。羽根田酒造(白梅)、渡會本店(出羽ノ雪)、冨士酒造(栄光冨士)、加藤嘉八郎酒造(大山)の4つの酒蔵の前には入場待ちで長蛇の列をつくったが、購入したばかりの酒瓶をその場で知り合った客同士で勧め合うなど終始陽気。酒蔵内では順路の右から左から次々つがれる自慢の逸品を堪能した。

 友人たちを連れて来た庄内町の50代女性は「毎年来ている。お酒との出合いもあるし、並んでいても交流が楽しめるのが魅力。地震があったのに今年も変わらず開催してもらって良かった。1軒目だからまだまだ頑張ります」と張り切っていた。

 いずれも酒造りに影響のないところまで復旧したというが、外壁など建物全体の3割ほどが未補修のところもある。各酒造の代表や担当者は支援への感謝を口にし、「おかげで例年並みの酒造りができた」(白梅)、「冬は2週間ほど早く仕込み始め、順調」(出羽ノ雪)、「例年以上に力を込めた自信作ができた」(栄光冨士)、「今年もいい酒ができた。4蔵欠けずに今日を迎えられて良かった」(大山)とそれぞれ話していた。

自慢の逸品を味わう酒蔵巡り。奥には地震被害を受けた土壁も見える=羽根田酒造
自慢の逸品を味わう酒蔵巡り。奥には地震被害を受けた土壁も見える=羽根田酒造

酒蔵前にできた長蛇の列。待ち時間も振る舞い酒でもてなした=冨士酒造
酒蔵前にできた長蛇の列。待ち時間も振る舞い酒でもてなした=冨士酒造



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field