2020年(令和2年) 7月18日(土)付紙面より
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鶴岡市大山の上池でハスの花が咲き始め、水面に揺れる淡い桃色の花が夏の訪れを告げている。
記録によると、大山の上池、下池では遅くとも江戸後期の安永3(1774)年から利権を伴う組織的なハス栽培が行われ、現在も大山上池・下池浮草組合が栽培。例年、8月のお盆に合わせつぼみや、地元では「タンポ」「ジョウロ」と呼ばれるハチの巣状の花托を出荷している。
しばらく長雨が続いた後に晴れ間が広がった17日、上池では、水面に広がったハスの葉の間からすっくと茎が伸び、淡い桃色の花が風に揺れる光景が見られた。
来月のお盆にかけて見頃を迎える。ハスは組合が農産物として生産・管理しているもので、関係者以外の収穫は禁止されている。