2020年(令和2年) 7月23日(木)付紙面より
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JA鶴岡の「大泉だだちゃ豆直売所」が22日、鶴岡市白山の同JA大泉支所駐車場に開設され、待ちかねた地元内外のだだちゃ豆ファンが本場の味を求め、詰め掛けた。
大泉地区は「白山」などだだちゃ豆の中心的な産地。直売所は同JA大泉支所の女性有志でつくる大泉枝豆直売グループ(会員14人)が1980年から毎年、収穫期だけ開設している。
同JA生産振興課園芸指導係(大泉支所担当)の本間一輝さんによると、今年は先月上旬から降雨がなく初期生育が遅れたが、その後、断続的な降雨で持ち直し、平年並みの生育に落ち着き、豊作が見込まれるという。
今年の直売所は昨年より2日遅れの開設。新型コロナウイルス感染症対策で、混雑を避け整理券を発行するほか、試食や直売グループ会員の接客は取りやめた。初日のこの日は、朝採りの早生種「小真木」が枝付き1キロ、さやの袋入り(600グラム入り)、合わせて約70束分が入荷。地元内外の人が次々に訪れて整理券を取り、午前8時半の開始とともに「3束」「10袋」などと買い求めた。
枝付きを3束買った庄内町狩川の無職、大川寛さん(84)は「優しい甘さが好き。千葉県内に住む妹にも贈る。この時期、うまいので欠かせない」と話した。
直売グループの佐藤和子会長(81)=大淀川=は「甘味はよく出ている。なじみ客も多いので、今年はお客さんと交流できないのが少し残念」と話した。