2020年(令和2年) 8月7日(金)付紙面より
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鶴岡市街地を流れる内川で、夏の風物詩「藻刈り」作業が行われている。胴長をはいた作業員が長い鎌(かま)を手に川に入り、川底から生える藻を丁寧に刈り取っている。
夏場になると毎年、川底に藻が茂り、ごみなどがたまって景観を損ねることから、市が民間に委託し本町一丁目の鶴園橋から昭和町の昭和橋までの約800メートル区間を中心に刈り取ってもらっている。2013年からは川舟を所有するNPO法人公益のふるさと創り鶴岡の鶴岡舟番所(渡部正芳代表)が担っている。
今夏は今月3日に上流の鶴園橋側から作業を開始。6日午前は三雪橋近くで舟番所のメンバーや応援部隊の山形大農学部の学生ら6人が、青緑色の藻を根気強く刈り取った。近くに係留した川舟には砥石(といし)や替えの鎌のほか、熱中症対策の飲料も積んで猛暑の中での作業に備えた。
メンバーの一人は「先月の大雨の影響が残り、水量も多く川水の濁りで藻がどこにあるか分からず、いつもより大変。なかなかの重労働です」と話した。藻刈り作業は7日まで続く。