2020年(令和2年) 10月1日(木)付紙面より
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自民党酒田支部最高顧問、東北公益文科大学理事長など要職を務める平田牧場グループの新田嘉一会長(86)が29日、東京都千代田区の自民党本部を訪れ、菅義偉首相・総裁と懇談。庄内地域が抱える課題解決に向け、日本海沿岸東北自動車道県境区間の整備推進、中小企業支援拡充に向けた金融機関改革など7項目から成る要望書を手渡した。
新田会長はこの日、午前9時5分ごろから約20分にわたって菅首相と懇談。▽日沿道県境区間の整備推進について▽新庄酒田道路の整備推進について▽国・公的機関、本社機能の地方移転による地方創生について▽中小企業支援拡充に向けた金融機関の改革について▽酒田共同火力発電廃止に伴う支援について▽デジタル社会実現について▽地方大学に対する支援について―の7項目の要望書を手渡した。特に高速道に関しては「秋田県湯沢市出身の菅首相だけに日沿道の実情など状況が全て分かっていた。秋田、新潟からも要望を受けている。ミッシングリンクの解消に努めたいと話していた」(新田会長)という。
新田会長によると、菅首相は小学生のとき、修学旅行で鶴岡市の湯野浜温泉を訪れ、そのとき生まれて初めて海を見たというエピソードを披露。また「平田牧場東京ミッドタウン店に時々食べに行っている」と話したという。
官房長官時代に酒田で会って以来4年ぶりに菅首相と懇談した新田会長は「終始和やかな雰囲気。歴代首相と懇談してきたが、ここまで気さくに話せたのは初めて。陳情というより、友達と会話しているようだった。あらためて人脈を構築することの大切さを思い知った。この縁を大事にしたい」と話した。
2020年(令和2年) 10月1日(木)付紙面より
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山形交響楽団が県内施設を巡る「山響アンサンブル」が29日、酒田市の日本海総合病院を皮切りに始まった。県が新型コロナ対策応援金活用事業として主催するもので、同病院ホールにはプロオーケストラの癒やしの弦楽八重奏が響き、最前線で活躍している医療従事者を元気づけた。
夜勤のために出勤してきた看護師や勤務を終えた職員らを前にモリコーネの「ガブリエルのオーボエ」やシベリウスの「アンダンテ・フェスティーボ」などを演奏。アンコールの拍手を受け、花笠音頭とアニメ「天空の城ラピュタ」のテーマ曲「君をのせて」も披露し、音楽の力で活力を贈った。
同病院を運営する県・酒田市病院機構の栗谷義樹理事長は「最後の感染者が退院した後も緊張状態が続いている。今夜は安らぎをいただいた。正しく恐れることが大事で、今後もしっかり対応していきたい」と話した。
医療機関、介護施設などの他、放課後児童クラブなど今後9カ所で演奏を予定しているという。